No.174
タイトル
ウェディング・シンガー
(原題)
THE WEDDING SINGER
監督
フランク・コラチ
キャスト
ドリュー・バリモア、アダム・サンドラー、ビリー・アイドル他
制作
1998年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
97分
評価
★★
<ストーリー>
結婚式をご機嫌な歌と司会で盛り上げる”ウェディング・シンガー”の仕事をしていながら、自分の結婚式の当日に花嫁に逃げられてしまったロビー(アダム・サンドラー)。ある時彼は結婚式を控えながら、今の相手が運命の人かどうか悩む女性ジュリア(ドリュー・バリモア)と出会う。境遇の似た二人の間には、友情を越えた愛が芽生えるが.....。

<コメント>
アメリカにおけるコメディアンの登竜門とも言えるTV番組「サタデー・ナイト・ライブ」でも人気だった俳優・アダム・サンドラー主演のコメディ。お相手は、天才子役からアルコール・ドラッグ漬けの日々を経て、現在では存在感のある女優として確固たる人気を獲得しているドリュー・バリモア。懐かしい80年代の音楽を全面的にフィーチャーし、純粋で一途なウェディング・シンガーの恋物語をコミカルに描いています。

80年代をモチーフにした映画らしく、全体を支配するのは商業的で明るくて軽いノリ。これは主演のアダム・サンドラーのテイストと言ってもいいかもしれません。その他登場するキャラクターもバラエティに富んでいて、80年代の権化とも言うべき金拝主義の女、フロック・オブ・シーガルズの髪型を真似る男等々、当時の文化を知っている人には、細かいところで笑いどころ多し、です。ダメダメ男をリアリティたっぷりに演じるスティーブ・ブシェーミもファンにはたまらない(?)。
物語の鍵となるドリュー・バリモアは、「好きな相手と一緒に年を重ねたい」と語ったり、相手が運命の人かどうか悩んだり、本当にキュートさ全開。大人になってからの作品では今のところ一番いいんじゃないでしょうか。『チャーリーズ・エンジェル』もがんばってましたけどね。アダム・サンドラーの純朴さもいい味出しているんだけれど、どうもあの顔は馴染めないんですよ、すみません。
内容的にはあまり期待していなかったのですが、まあ結論から言うと、それなりによく出来ています。間違った相手を選んだ者同士が徐々に結ばれていくプロセスも意外と無理がなくてよいです。
で、やっぱりすごいのがサントラ盤。カルチャー・クラブ、トンプソン・ツインズ等のニュー・ウェイブのみならず、ニュー・オーダー、サイケデリック・ファーズ、スミス、エルヴィス・コステロまで飲み込んだ豪華版。サントラにはvol.2があって、そっちはThe B-52's 、デペッシュ・モード、Jガイルズ・バンドまでいるという雑食さ、すごいです。レーベルとか関係ないですね。
終盤、80年代を代表するパンクロック・シンガー、ビリー・アイドルが本人役で登場します。顔のしわの多さにがっくり来るけれど、がんばっている感は伝わってきました。扱い的にもひどくないですしね。このあたりの優しさが好感持てます。ただ、個人的にはあまり好きな分野の作品ではないので、星の数は控えめ。一番心に残ったのは、エンディングに流れるバグルズの超名曲『ラジオスターの悲劇』。演奏しているのはすでに解散してしまったバンド「ザ・プレジデンツ・オブ・ザ・ユナイテッド・ステイツ・オブ・アメリカ」ですが、それでもやっぱり、グッと来ます。

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