No.345
タイトル
トゥルー・ロマンス
(原題)
TRUE ROMANCE
監督
トニー・スコット
脚本
クエンティン・タランティーノ
キャスト
クリスチャン・スレーター、パトリシア・アークエット他
制作
1993年/アメリカ
ジャンル アクション
上映時間
121分
評価
★★★
<ストーリー>
一晩で恋に落ち、明朝には結婚!というブッ飛んだ2人。エルビスとカンフー映画が好きなクラレンス(クリスチャン・スレーター)とコールガールのアラバマ(パトリシア・アークエット)。偶然手に入れた大量の麻薬をさばくため、ロサンゼルスにハネムーン。取り引き相手もみつかり、すべてはうまくいくはずだったが.....。

<コメント>
『ブレードランナー』(1982)、『エイリアン』(1979)などのヒットメーカー、リドリー・スコット監督の弟、トニー・スコット監督作品。スピード感のあるアクションものを得意とする監督らしい、派手でノリのいい仕上がりです。脚本をクウェンティン・タランティーノが担当しているのでそれも納得。主演はクリスチャン・スレーターとパトリシア・アークエット。二人とも最近ではめっきり存在感がなくなってしまいましたが、公開当時はかなりの注目度でした。

クリストファー・ウォーケン、デニス・ホッパー、ゲイリー・オールドマン、ブラッド・ピット、サミュエル・L・ジャクソンなどなど、脇を固める俳優に大物が多いのもこの作品の面白いところ。このあたりもタランティーノが絡んでいる作品の特徴ですね。ちなみに主人公のクラレンスに助言をするエルビスに扮しているのは『ドアーズ』(1991)でヴォーカルのジム・モリソン役を熱演したヴァル・キルマーだそうです。まったくわかりませんが。

冒頭から主役の二人のエンジン全開で、物語の展開もスピーディ。とりあえず最後まで飽きずに楽しめる作品ではあると思います。しかしながら、ストーリー的にはかなり強引で唐突な部分もありますので、しっかり筋を追っていくというよりは、タランティーノが仕掛けた細かな演出に注目しながら見るのが正解なのかなと。まず、冒頭でクラレンスが見ている映画にソニー千葉が出演、その後も映画ネタのエピソードが所々に出てきます。もちろん前述の大物俳優たちの演技も見もの。個人的に一番好きだったのはデニス・ホッパー。現役を引退した警官という好々爺としたキャラが、追い詰められて逆にマフィア以上の存在感を見せる場面が圧巻。渋い。クリストファー・ウォーケンの存在感、ブラッド・ピットのぶっ飛び具合、どれもいい味出してます。それにしても恋人をいたぶるジェームズ・ガンドルフィーニ、キレた警官役のクリス・ペン&トム・サイズモア、みんな危ないって。

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