No.420
タイトル
3人の逃亡者
(原題)
THREE FUGITIVES
監督
フランシス・ヴェベール
脚本
フランシス・ヴェベール
キャスト
ニック・ノルティ、マーティン・ショート他
制作
1988年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
96分
評価
★★★

【 ストーリー 】
刑期を終えた元銀行強盗ルーカス(ニック・ノルティ)は、今度こそまっとうな道を歩もうと口座を開きに銀行にいくが、偶然にも、その銀行が強盗に襲われる。ところがルーカスを人質に選んだ犯人ネッド(マーティン・ショート)はとんでもないドジ強盗。結果、ルーカスが犯人に間違われる羽目になり...。

【 コメント 】
『奇人たちの晩餐会』(1998)や『メルシィ!人生』(2000)などを手がけたフランシス・ヴェベール監督/脚本作品。もともと本作の2年前に作られた『3人の逃亡者/銀行ギャングは天使を連れて』(1986)というフランス映画のリメイクですが、オリジナルを撮ったのも同じフランシス・ヴェベール。なので、最後のオチは違うものの、基本的に同じ内容です。

刑期を終えて出所した元銀行強盗が、今度は銀行強盗の人質として事件に巻き込まれるというお話。このプロットだけでもハリウッドがリメイクしそうな感じですね。内容的には、コメディタッチでありながら、少しほろりとさせる人情ものとなっています。
序盤のニック・ノルティ演じるルーカスが銀行強盗の人質になってしまう場面のテンポがよく、細かなギャグもしっかりしていることから、グッと引き込まれます。その後は少し強引でご都合主義的な展開もあるのですが、銀行強盗のネッドの一人娘が登場してからは最後までなかなか面白く見られました。
ルーカスを追う刑事のコンビ(それにしても、上司役のジェームズ・アール・ジョーンズ。個人的には『星の王子ニューヨークへ行く』(1988)の国王役の印象が強すぎて、どうしても王冠をかぶった姿を思い出してしまいます)や大ボケ連発のとぼけた獣医など、登場人物のキャスティングもよく、キャラクターにもハズレがありません。ニック・ノルティもいいですね。オリジナルではジェラール・ドパルデューが演じていた役ですが、確かにちょっと似ているかも。一人娘役のサラ・ローランド・ドロフもかなりかわいいのですが、本作以降の映画出演は無いようです。残念。

結果的に単なるアクションもので終わっていないのは、マーティン・ショートの演技が全体を引っ張っているからだとは思いますが、逆にリアリティを失っているのも彼のオーバーアクションやあまりのおバカ具合であるのも事実。映画としての完成度は?となると、やはり出来としてはオリジナルの方に軍配があがるでしょうか。

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