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タイトル
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ラウンダーズ |
(原題)
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ROUNDERS |
監督
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ジョン・ダール |
脚本
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デヴィッド・レヴィーン他 |
キャスト
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マット・デイモン、エドワード・ノートン他 |
制作
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1998年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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121分 |
評価
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★★★ |
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【 ストーリー 】
ニューヨークでロースクールに通う学生マイク(マット・デイモン)はポーカーの天才。学費もカードで稼ぐほどの腕だが、ある日、もぐりの賭場で鳴らす名手でロシアマフィアのテディKGB(ジョン・マルコヴィッチ)に差しの勝負を挑んで惨敗。これに懲りて賭けポーカーから足を洗う決意をしたマイクはまじめにアルバイトに励む毎日。そんな折、旧友のイカサマ師ワーム(エドワード・ノートン)が出所する ...。
【 コメント 】
闇の賭けポーカーに魅せられた学生ギャンブラーの生き様を、勝負・友情・恋愛の3つのドラマを交えて描いた物語。監督は『レッドロック/裏切りの銃弾』(1994)のジョン・ダール。主人公のマイクを演じるのは、『グッド・ウィル・ハンティング』のマット・デイモン。彼の親友でどうしようもない詐欺師にエドワード・ノートン。恋人で真面目な法学生役をグレッチェン・モルが演じています。
本作の一番のポイントはやはりキャスティング。上記3名以外にも、ポーカーを”職業”にしているギャンブラー・クニッシュにジョン・タトゥーロ、マイクの前に立ちはだかるKGB勝負師にジョン・マルコヴィッチ、闇賭博場の姐御にファムケ・ヤンセンと、これだけで興味をそそられます。
単なるキャスティングの妙だけでなく、それぞれの俳優の演技も良いです。主役のマット・デイモンはお坊ちゃんギャンブラーの役どころがピッタリ。最初と最後しか登場しないのに圧倒的な存在感を見せ付けるジョン・マルコビッチ。相変わらず怪しい(笑)ジョン・タトゥーロ、そして、この物語の筋書きそのものに影響を与えているワーム役のエドワード・ノートンのリアリティ。さすが。このキャラクターのリアリティひとつで作品の出来栄えが変わってきますからね。ギャンブルから足を洗おうとした主人公マイクを賭場に引き戻すのも彼、ある程度稼いでいたマイクに借金を負わせ、抜けられなくするのも彼。このワームの思考や行動がめちゃくちゃなだけだと興ざめです。ホントうまい。
ただ、恋人役のグレッチェン・モルの存在と彼女との恋愛の物語が少し薄味でしょうか。あくまでも”男”の物語として成立させたかったのかも知れませんが、それならワームの顛末も見たかったですし、ジョン・タトゥーロのエピソードももう少し欲しかった気がします。見せ場の勝負シーンも含めてもっとヒリヒリしたものがあってもよかったかも。ギャンブルものとしてはよく出来ていますがちょっとおとなしい。
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