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タイトル
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レッド・ウォーター/サメ地獄 |
(原題)
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RED WATER |
監督
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チャールズ・ロバート・カーナー |
脚本
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J・D・フェイゲルソン |
キャスト
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ルー・ダイアモンド・フィリップス、クーリオ他 |
制作
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2003年/アメリカ |
ジャンル |
アクション |
上映時間
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92分 |
評価
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★★ |
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【 ストーリー 】
サンダース(ルー・ダイアモンド・フィリップス)は石油会社に務める元妻ケリーの依頼を受け、アチャファラヤ川の国立保護区内に建てられた石油掘削現場で仕事をすることになった。折しもその下流の湖でリゾート客が巨大ザメに襲われる事件が発生、世間を騒然とさせていた。サンダースは危機を覚悟で目的地へと急ぐが...。
【 コメント 】
『ラ・バンバ』(1987)でのR&B歌手リッチー・ヴァレンス役で人気俳優の仲間入りを果たした、ルー・ダイアモンド・フィリップス主演作品。人間を襲う凶悪なサメに、さまざまな人間たちの思惑が絡んでくるアクション映画です。
アメリカでテレビ映画として放送された作品がメディア化されたもので、本国でも日本でも劇場未公開。しかしながら、そこはさすがアメリカ。よく出来ています。あくまでも、テレビ映画としては、という意味ですが...。
スティーブン・スピルバーグの『ジョーズ』(1975)以降、現在に至るまで、動物パニックもの映画のカテゴリー(?)では、サメが何度も登場しました。その大きな口といい鋭利な歯といい、映画の素材としては適していると思いますが、やはり『ジョーズ』の完成度があまりにも高く、これを超える作品は生まれていないように思います。本作もサメと人間との戦いを描いていますし、終盤は主人公とサメの一騎打ちとなるのですが、どちらかというと物語の中心になっているのは人間ドラマ。これが微妙...。それでも人気ラッパーのクーリオが登場し”アイス・キューブ”と呼ばれて激怒するシーンなど、洒落が効いていて笑ってしまいました。本当にアイス・キューブも出演していれば、劇場で配給されるに十分な話題性もあったのではないかと思いますが。
個人的には、本作のひねり具合を面白いと思いつつも、やはり『ジョーズ』世代としては、がっつり怖いサメ映画を見たかった気がします。一応、邦題のみのサブタイトルとはいえ”サメ地獄”とあるわけですから。後、いかにも尺を引き伸ばしている感のあるシーンが多いのも残念。ちなみにルー・ダイアモンド・フィリップス主演では、『BATS 蝙蝠地獄』(1999)という作品もメディア化されています。本作と連作をイメージさせますが全く別物。でもこちらもなかなか楽しめる作品です。それにしても”地獄”という言葉がタイトルにつくと、急にB級っぽくなりますねえ。
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