No.484
タイトル
マッハ!
(原題)
ONG BAK: MUAY THAI WARRIOR
監督
プラッチャヤー・ピンゲーオ
脚本
スパチャイ・シティアンポーンパン
キャスト
トニー・ジャー、ペットターイ・ウォンカムラオ他
制作
2003年/タイ
ジャンル アクション
上映時間
108分
評価
★★★

【 ストーリー 】
タイの片田舎ノンプラドゥ村では、人々を災いから守ってきた仏様オンバクを崇拝していた。そんなある日、密輸団の手先であるドンと言う男によってオンバク像の首が切り取られ、村の外に持ち去られてしまう事態が発生。村一番の格闘技ムエタイの使い手であるティン(トニー・ジャー)は村人たちの期待を一身に背負い、仏像の首を取り戻すべく街へと向かう...。

【 コメント 】
タイの伝統的な格闘技ムエタイの要素を前面に押し出し、アジアを中心に大ヒットを記録したアクション映画。日本でも2004年に公開され、当時の印象的なコピー「一:CGを使いません、二:ワイヤーを使いません、三:スタントマンを使いません、四:早回しを使いません、五:最強の格闘技ムエタイを使います」でも話題を呼んだ作品。
実際には、一部のシーンでスタントマンやワイヤーが使われているものの、ほとんどのシーンが主人公を演じるトニー・ジャーの驚異的な身体能力によって表現されている肉体派作品です。

とにかく見所はアクションシーン。ムエタイによるリアルな拳闘シーン(スローモーションのシーンでもちゃんと当たっています)はもちろん迫力がありますが、街中での追いつ追われつのシーンでも、ハリウッド映画顔負けのアクションシーンが連発。
賭け試合で主人公の戦う相手(=倒す相手)が西欧人ばかりだったり、街中のカーチェイスでも、車ではなく、タイでよく走っている三輪タクシーのトゥクトゥクだったり、愛国心が垣間見えるところやタイの文化が前面に出されているところもご愛嬌。むしろ、トゥクトゥクを使ったこれだけ激しいアクションシーンは他に類を見ず、ハリウッドと対抗できるアクション映画を作りつつも、自国の文化のテイストを失わないと言う気概が伝わってきます。
登場人物が繰り広げる人間ドラマの部分は、この手の復讐モノのアジア映画にありがちなウェット感が満載で、すっきりとハッピーエンドにならないところ、さらに、ストーリー展開を引っ張りすぎたのか、終盤格闘シーンが冗長になり、少し飽きてきてしまうところなど、演出としては気にあるところもありますが、CGを使ったアクションに辟易している方には目の覚めるような一作だと思います。
ちなみに、同様の製作陣による作品に『トム・ヤム・クン!』(2005)、『七人のマッハ!!!!!!!』(2004)などがあり、本作の正式な続編『マッハ!弐』が2010年1月に日本でも公開されました。

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