No.461
タイトル
メイド・イン・アメリカ
(原題)
MADE IN AMERICA
監督
リチャード・ベンジャミン
脚本
ホリー・ゴールドバーグ・スローン
キャスト
ウーピー・ゴールドバーグ、テッド・ダンソン他
制作
1993年/アメリカ
ジャンル コメディ
上映時間
110分
評価
★★★

【 ストーリー 】
カリフォルニア州オークランドに住む黒人女性サラ・マシューズ(ウーピー・ゴールドバーグ)は”アフリカの女王”という店の経営者。ある日、高校生の娘ゾーラ(ニア・ロング)が、授業で自分の血液を調査、亡き父親との間には自分の血液型が生まれないことに気づく。サラは、父の死後、家族がほしくなり精子バンクに提供者を求めたと説明するが、どうしても父親に会いたいゾーラは、精子バンクにもぐりこみ、父親を探し当ててしまう...。

【 コメント 】
夫が亡くなった後、家族が欲しくなり精子バンクに提供を求めた母、黒人の両親から生まれたと思っていたが、実は父親は白人だったと知る娘。とんでもない手違いと誤解からドタバタ騒動を引き起こす3人の家族の物語。

黒人としての誇りの元に、女手ひとつで娘を育て上げた母親サラにウーピー・ゴールドバーグが、まさかの白人だった父親にテッド・ダンソンがキャスティングされています。
ウーピーのヒューマニズムあふれる強烈キャラはもちろん、ステレオタイプなおバカな白人(=アメリカ人)ハル・ジャクソンを演じるテッド・ダンソンが笑わせてくれます。実際、この二人はプライベートでもお付き合いがあったそうで、息もぴったりです。サラの娘役ニア・ロングもかわいいし、その親友役としてウィル・スミスが登場しますが、こちらもまだまだ若くてフレッシュ。細かな一人演技がいいですね。ハルの恋人役ジェニファー・ティリーも負けず劣らずのおバカアメリカ人ぶりでこれがまた爆笑。

登場人物はみんなわかりやすいぐらい単純な性格なんですが、その分、他人の感情に影響されやすいし、自分の感情にも正直。そんな中で、バラバラだった家族がまとまっていく様子は意外に(?)感動的。
監督のリチャード・ベンジャミンは、『マネー・ピット』(1986)や『花嫁はエイリアン』(1988)などを撮った人で、この手の作品の監督としては安定感がありますね。笑いと感動のバランスのとり方がうまいと思います。

エンドロールの前に、歌と踊りでひと盛り上がりあるのですが、ここで流れる曲の元ネタはスライ&ファミリー・ストーンの1969年の名曲「スタンド」。黒人の権利を主張する強烈なメッセージを含んだ曲。楽しく歌って踊っているけれど、最後にちょっと毒を用意しましたという感じなのでしょうか。それとも、そういう”黒人はすばらしい”的メッセージをわざわざ伝えなければならないのは昔の話、ということなのでしょうか。なかなか興味深いエンディングでした。

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