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タイトル
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ハイ・フィデリティ |
(原題)
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HIGH FIDELITY |
監督
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スティーヴン・フリアーズ |
脚本
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ジョン・キューザック他 |
キャスト
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ジョン・キューザック、ジャック・ブラック他 |
制作
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2000年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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113分 |
評価
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★★★★★ |
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【 ストーリー 】
シカゴで小さな中古レコード・ショップ<チャンピオンシップ・ヴァイナル>を経営している、音楽オタクで独身男のロブ・ゴードン(ジョン・キューザック)。ある日突然、同棲中の恋人ローラが理由も告げず出て行ってしまう。ふと思い出した自分が経験した辛い失恋トップ5。昔の彼女たちに「自分の何が問題だったか」を問いただし、ローラの本当の気持ちを理解しようとにするが.....。
<コメント>
音楽オタクの中古レコード店の主人が繰り広げる自分探しの旅のロードムービー。原作はイギリスの作家ニック・ホーンビィの同名小説。ということで、原作はロンドンが舞台なのですが、映画ではシカゴになっています(本作に関わった複数の脚本家たちのホームタウンということだそうです)。監督は『マイ・ビューティフル・ランドレット』(1985)、『グリフターズ/詐欺師たち』(1990)などの作品で知られるスティーブン・フリアーズ。いい作品多いですよね。
本作は原作のよさをそのままに、最高のキャスティングと巧みな音楽の使い方で、非常に楽しめる作品になっています。
とにかく、レコード店の主人を演じるジョン・キューザック、アルバイトのジャック・ブラックとトッド・ルイーソのトリオが最高。特にジャック・ブラックはこの後も『愛しのローズマリー』(2001)、『スクール・オブ・ロック』(2003)と”怪”進撃を続けますがなんと言っても本作の演技が素晴らしいですね。やたらうるさくて偏屈で嫌味なオタクなのですが、根底に音楽に対する尊敬と愛が感じられるので、許せてしまうという不思議なキャラがたっています。そして、ラストのパフォーマンス。彼のこのライブシーンのおかげで本作が印象深いものになっています。原作とは選曲が違うところもお楽しみ。シビれる。
例えば、娘のためにスティービー・ワンダーを買いに来たお客を追い返したり、貴重なレア盤を売る相手を選んだり、3人のオタク魂爆発の笑えるシーンについては、洋楽にあまり関心がない方にとっては、何やってんの?とちょっとむかつくところもあるかもしれませんが、そこは人よりもモノを大事にしてしまうオタクな奴らの哀しい性と笑い飛ばしてあげてください。主人公のレコード店の主人はかなり偏執的な人間ですが、その純粋さゆえに彼の的外れな行動は意外に多くの人に好意的に受け入れられるはず。そして女性からは?と烙印を押されるはず。そしてそれが”男”なのです。
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