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タイトル
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ゴースト&ダークネス |
(原題)
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THE GHOST AND THE DARKNESS |
監督
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スティーヴン・ホプキンス |
脚本
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ウィリアム・ゴールドマン |
キャスト
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ヴァル・キルマー、マイケル・ダグラス他 |
制作
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1996年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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110分 |
評価
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★★★ |
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【 ストーリー 】
舞台は1896年の東アフリカ。そこでは2頭の人食いライオンが暴れまわり、鉄道建設を中断せざるを得なくなっていた。2頭は行動を共にし、人間も火も恐れない。その上奴らは、空腹のためではなく楽しみのために人間を襲う。高名なハンター、レミントン(マイケル・ダグラス)と鉄道建設技師のパターソン(ヴァル・キルマー)が、この手のつけられない怪物に挑む.....。
【 コメント 】
19世紀末の東アフリカで実際にあった、”ゴースト”と”ダークネス”と呼ばれた2頭の人食いライオンの物語を、『プレデター2』(1990)、『ブローン・アウェイ/復讐の序曲』(1994)などを手がけたスティーヴン・ホプキンス監督が映画化。
凶暴な動物が人間を襲うという設定は映画では昔からよくあります。ただ”ライオン”に関しては、『野生のエルザ』(1966)、『ロザリンとライオン』(1989)など、わりと友好的な話が多く、人間を襲うというのはほとんど聞いたことがありません。ドキュメンタリーなんかではたまに見かけますが。しかしながら、本作に登場するライオンは、2頭で130名を超える人間を襲うという獰猛さ。しかも実話というから驚きです。ちょっと桁が違いますね。
脚本は『明日に向って撃て!』(1969)、『マラソンマン』(1976)のウィリアム・ゴールドマン、音楽はジェリー・ゴールドスミスと、製作陣に重鎮が揃っているだけあって、単なるアクションものにとどまらない大作っぽい雰囲気が漂っています。
ただ、ライオンとの対峙にいたるまでのドラマが空回りしてしまっているので、全体的な切れ味は良くないです。こういうのを観ると、やっぱり『ジョーズ』って奇跡的な作品なんだなあと思ってしまいます。まあ本作は実話が元になっているということもありますが。人食いライオンとの対決物語という意味ではシンプルな脚本なので、主人公のパーソナリティや周辺人物・状況などを中途半端にくっつけすぎたのかもしれません。肝心のライオンとの対決もところどころ怖い場面はあるものの、通常の動物の範疇を超えたモンスターとしてのライオンが描かれているかというと少し疑問...。ヴァル・キルマー&マイケル・ダグラスのコンビは悪くないです。ヴァル・キルマーはなかなかの熱演ですし、マイケル・ダグラスも存在感がある。ただ彼のクリッとした目を見ると、どうも緊張感が薄れてしまう気がするのですが、それは個人的なものだと思いますので(笑)。
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