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タイトル
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ゲット・ショーティ |
(原題)
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GET SHORTY |
監督
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バリー・ソネンフェルド |
脚本
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スコット・フランク |
キャスト
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ジョン・トラヴォルタ、ジーン・ハックマン他 |
制作
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1995年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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105分 |
評価
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★★★ |
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【 ストーリー 】
マイアミの取立屋、チリ・パーマー(ジョン・トラヴォルタ)は大の映画好き。ある日、彼のボスが急死したため、チリたちの組織はかねてから対立していたレイ(デニス・ファリナ)の傘下に入る。レイは、早速彼にクリーニング店主レオの借金の取り立てを命じる。彼の妻を訪ねると、レオは飛行機事故で死んだという。チリはその真意を確かめるためにラスベガスに飛ぶが.....。
<コメント>
ジョン・トラヴォルタ、ジーン・ハックマン、ダニー・デヴィート、レネ・ルッソにデニス・ファリナと、くせもの揃いのキャスティングだけでわくわくさせる作品。監督は『アダムス・ファミリー』(1991)や『メン・イン・ブラック』(1997)などのヒット作を手がけてきたバリー・ソネンフェルド。原作は、鬼才クエンティン・タランティーノ監督も大ファンで、多くの作品が映画化されているアメリカの小説家エルモア・レナードの同盟小説。ちなみにタランティーノの『ジャッキー・ブラウン』はエルモア・レナードの小説『ラム・パンチ』が原作です。
全体的に良くまとまっていると思いますが、例えばガイ・リッチー監督作品のようなリズムの良さやそれぞれのキャラクターの面白さは若干低め。それでもジョン・トラヴォルタの演技に一本筋が通っていて、最後まで観る側をひきつけます。『ソード・フィッシュ』(2001)の冒頭でも映画に関する薀蓄を語る役を演じたトラヴォルタ。マニアックなギャングというのはハマリ役になりました。
そもそも、ちょっと裏家業の人間が絡む人間関係、男どもを翻弄する女の存在、大金と麻薬、とそんなにハズす設定ではないので、あまり多くを期待しなければ、結構楽しめる作品だと思います。映画にまつわる台詞や会話が多いので、映画好きな方はマニアックな視点で楽しめるかも。
後、本作で忘れてはならないのが音楽のすばらしさ。担当したのはミュージシャンとしてのみならず自らも俳優として映画界で活躍しているジョン・ルーリー。本作でも音楽を提供。他にもモーフィン、ブッカーT&ザMG'S、メデスキー・マーティン・アンド・ウッドなど、渋めの選曲が並びます。舞台がNYならもっと音楽とフィットしたのに、っていうのは言いっこなし。ちなみに本作の続編『Be Cool/ビー・クール』が2005年に公開されましたが、ここでは主人公チリ(同じくトラヴォルタが配役)がギャングから映画プロデューサーに転身しています。ここまでやればあっぱれ。
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