No.185
タイトル
DOWNTOWN81
(原題)
DOWNTOWN81
監督
エド・ベルトグリオ
キャスト
ジャン=ミシェル・バスキア、デボラ・ハリー、グレン・オブライエン他
制作
2001年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
75分
評価
★★★★★
<ストーリー>
病院のベッドで目覚めた若きアーティスト、ジャン。退院した彼はアパートに帰る途中、トップモデルのベアトリスと知り合う。初対面にも関わらず、なぜか惹かれ合うふたり。「私が一生あなたの面倒をみてあげる」ベアトリスはジャンにそう告げた。しかし目の前の現実は甘くない。家賃を滞納してアパートを追い出されたジャンは、あてもなく街をさまよう。.....。

<コメント>
80年代を代表するアメリカのグラフィティ作家の一人で、27歳の若さで他界した天才画家ジャン=ミッシェル・バスキア(1960-88)本人が主演している半ドキュメンタリー作品。監督はアンディ・ウォーホル創刊の雑誌『インタビュー』等で写真家として活躍していたエド・ベルトグリオ。
アメリカの現代アートやニュー・ウェイヴ・シーンに興味のある方なら間違いなくストレートに楽しめる作品。とにかく出ている面子がすごい。バスキア本人はもちろん、プラスチックス、タキシード・ムーン、アートリンゼイ率いるD.N.A.、キッド・クレオール&ザ・ココナッツ、ジェームス・ホワイト&ザ・ブラックス等々、当時のNYで活躍していた人たちがずらり。また、それぞれのバンドのライブシーンも盛りだくさんなのが嬉しい。もともとこの作品は81年に撮影を完了していたそうなのですが資金難等により公開されず、行方不明になってしまったフィルム(『NEW YORK BEAT MOVIE』)を、バスキアを愛する人々が捜索・発見し2000年に完成させたそうです。ふう、危ない危ない。

バスキアの映画といえば、バスキアの友人だったジュリアン・シュナベール監督による作品で1996年に公開された『バスキア』が思い浮かぶ方も多いと思います。デヴィッド・ボウイやウィレム・デフォー等の豪華キャストを勢ぞろいさせながら空回り感の強かったこの作品より(とは言え、ベニチオ・デルトロやクリストファー・ウォーケン・ファンは必見ですよ。)、本作の方がバスキアの繊細さ、ストリートのにおいが真っ直ぐ伝わってきます。まあ、本人が出演していること自体が奇跡のようなものなので、比べるのはフェアじゃないのかもしれません。富と名声を得てからのバスキアにはいろいろと葛藤や喪失もあったかもしれませんが(こちらに興味のある方は『バスキア』もご覧ください)、ここで描写されているのはとにかくストリートを歩き、人と話し、壁に落書きするバスキアの姿。ただ淡々と自分のやり方で生きている姿がとんでもなくカッコイイですね。最近は絵にしろ音楽にしろ、インディーズとメジャーの境目なんてものは無くなりつつありますが、表舞台に立って無い方がやっぱりとんがっている感じがします。本人のその後の成功は別として、ラストがおとぎ話っぽいのも個人的には許せます。27歳という若さで夭折してしまったのは哀しいけれど、彼が何かを求めてストリートをさ迷い歩いていたように、今も彼の作品と魂は永遠にさ迷い続けているのかもしれません。

ちなみにまだオフィシャル・サイトのデータも残っているようです(2004年5月28日現在)。
http://www.kinetique.co.jp/dt81/

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