No.333
タイトル
ディック・トレイシー
(原題)
DICK TRACY
監督
ウォーレン・ベイティ
脚本
ジム・キャッシュ他
キャスト
ウォーレン・ベイティ、マドンナ、アル・パチーノ他
制作
1990年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
105分
評価
★★
<ストーリー>
1930年代、悪がはびこる犯罪都市で心優しきタフな刑事ディック・トレーシー(ウォーレン・ベイティ)とみなしごキッド少年(チャーリー・コースモ)が正義のために立ち上がる。しかし二人の行く手を阻むのは、ビッグ・ボーイ・キャプリス(アル・パチーノ)を始めとする、かつてないギャングたちの集結であった.....。

<コメント>
人気アメコミ作品『ディック・トレーシー』の実写版。1930年代のアメリカの大都会を舞台に、街の正義を守る男ディック・トレイシーの活躍を描いた作品。
本作は、同年アカデミー賞で美術賞やメイクアップ賞を受賞しましたが、コミックのテイストをそのまま表現するために、赤・青・緑・黄・白・黒の6色しかセット美術に使わないなど、世界観に対するこだわりは相当なもの。そのかいあってか、いわゆるアメコミの実写版の作品としては非常にポップな質感に仕上がっています。
特殊メイクを利用したキャラクターの作りこみもすごいです。アル・パチーノ、ダスティン・ホフマンなどがびっくりするようなメイクで登場。それでも誰が演じているかわかるところが面白い。特にこの二人は。しかしながら、個人的には、ジェームズ・カーンやシーモア・カッセルあたりまで出演するキャスティングのすごさは、やっぱり普通に見たいなあという気も...。そう考えるとアル・パチーノやダスティン・ホフマン、然り。特殊メイクを施した超豪華キャストに”楽しい”と興奮するか、”もったいない”と嘆くかでまずは賛否分かれそうです。
間違いないのは主役のウォーレン・ベイティが正義の味方をキザになるぎりぎりで上手く演じていて、ベイティのベイティによるベイティのための作品であるということ。では、彼のファンの方は喜ぶかと言うと、微妙な気もしますが。ちなみに映画の女優としてはあまりいいところのないマドンナですが、本作では妖艶な雰囲気でノーメイクながらなかなかがんばっていますね。

いろいろと見所は多い作品ではありますが、残念なのはやはりストーリー。これだけ映像的にこだわっているのに、話の展開があまりにも凡庸なのが残念です。鮮やかな原色、全体を支配するポップな感覚、この世界観に浸ることができるかどうかで、好き嫌いがはっきり分かれる作品だと思います。個人的には前半で少し飽きてしまいましたが、でも続編とか作られればやっぱり見てしまうかも。

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