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No.35 |
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タイトル
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リストランテの夜 |
(原題)
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BIG NIGHT |
監督
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スタンリー・トゥッチ& キャンベル・スコット |
制作
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1996年/アメリカ |
ジャンル |
ドラマ |
上映時間
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109分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
イタリアから夢を抱いてアメリカにやって来た兄弟プリモ(トニー・シャローブ )とセコンド(スタンリー・トゥッチ)。しかし、彼らの経営するレストランは一向に繁盛しない。頑固者のシェフの兄プリモとお調子者の弟セコンドとは、意見の食い違いからケンカばかり。それを見かねたライバル店のオーナー、パスカル(イアン・ホルム)が友人の人気歌手を招くので盛大にパーティをやれと提案。彼らは提案を受け入れ、来たるべく大パーティにすべてを賭ける.........。
<コメント>
もともとは俳優の2人が共同で制作した作品です。スタンリー・トゥッチは脚本も手がけています。
イタリア移民の兄弟が苦悩や葛藤を経験しながらも力強く生きていく物語が、華やかな料理に彩られながらカラフルに綴られています。
主役の2人の軽い感じの演技は好感が持てました。また『炎のランナー』(1981)で実力を見せ付けたイアン・ホルムの演技が作品全体を引き締めていると思います。
演出的には結構長回しの場面が多く、男女の会話や、料理の場面ではそれも効果的で何とも言えない”間”を醸し出していますが、それ以外の場面では(たとえば兄弟げんかの場面等)ちょっと間延びしてしまう感じがありました。
ラストはアメリカ(ハリウッド?)映画っぽく無くて、しみじみと余韻の残る良いシーンだとは思いますが、それまでの経過を考えると逆にリアリティが無いように思えました。兄弟はそれぞれに恋する相手がいて、彼女達とのエピソードも面白いのですが、その分料理とレストランに賭ける情熱がしっかり伝わってきませんでした(ちょっと厳しすぎるかも知れませんが)。兄弟の葛藤や苦悩がもっと深く描かれていればラストもさらに感動したのではないでしょうか?逆に個人的にはここまで来れば、もっとベタベタのハッピーエンドでも良かったのではないかと思いました。
しかし、この映画の”売り”でもある厨房での調理や食事・パーティの場面は本当に良く出来ていると思います。料理の楽しさや華やかさがうまく演出されていて、出てくる料理はどれも美味しそうなので、お腹が空くこと請け合いです。食事の後よりは前に見たい映画です。
なお、この作品はNY映画批評家協会賞の新人監督賞や第18回サンダンス国際映画祭の脚本賞等に輝きました。 |
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