No.10
タイトル
愛を殺さないで
(原題)
MORTAL THOUGHTS
監督
アラン・ルドルフ
制作
1991年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
103分
評価
★★
<ストーリー>
美容院を経営するジョイス(グレン・ヘドリー)は念願の”結婚”を果たしたものの、暴力を振るうわがままな夫ジェイムス(ブルース・ウィリス)に手を焼いていた。ある夜、ジョイスは親友のシンシア(デミ・ムーア)と車でカーニバルに繰り出すが、後部にはジェイムスが乗っていた。仕方なく3人で出かけたその夜、ジェイムスは死んでしまう。2人の取り調べが進むにつれて、”事実”が明らかになるが、果たして”真実”は.......。


<コメント>
NYを救ったり、世界を救ったりとヒーローを演じて大忙しの人気俳優ブルース・ウィリスと『ゴースト』(1990)でブレイクしたデミ・ムーア(元)夫妻が初共演した作品。
監督は男女のドラマが得意なアラン・ルドルフ。”結婚”に裏切られた女2人が巻き起こす殺人事件にまつわる物語です。

今回のブルース・ウィルスは暴力を振るうわがままなダメ夫。相変わらず一生懸命取り組んでいるのはわかるのですが、さほど難しい役でもないので多少空回りかも。なんとなくわざとらしい感じがします。やっぱり『12モンキーズ』(1995)での彼はすごかったですね。もっと無骨でタフでだらしない感じの俳優がキャスティングされていたら印象も変わってきたかもしれません。
女性たちを取り調べる警官にはハーヴェイ・カイテルが扮していますが、これもちょっと役不足、いや役柄不足。もちろん”いぶし銀”のいい味は出してます。
デミ・ムーアの演技は悪くないと思いますし、グレン・ヘドリーもエキセントリックで何を考えているのかわからないところがうまいです。ただ個人的にデミ・ムーアって何かダメなんです、声も下品だし、今回のちょっとすれた感じのダサめのファッションも似合ってるし...。(これは映画の出来に関係ないですね)

脚本自体は悪くないですし、デミ・ムーアの回想で話が進む設定も面白いと思うのですが、なんとなく最後までちぐはぐな感じは拭えませんでした。ラストももっと意外性がほしかった気がします。
サスペンスとしてそれなりには楽しめると思いますが、登場人物の対立がわかり易すぎるのもあってか、人間の心の奥に潜む”悪”の部分が浮き彫りにされるような怖さというのはあまり感じませんでした。夫婦や知人等、身近な人間が犯人の場合はもっと”誰にでも起こりうるような怖さ”というのが感じられないとリアリティもありませんからね。
ちなみに邦題はあまり内容を表していない気がします。

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