No.12
タイトル
ジェニファー 8(エイト)
(原題)
JENNIFER EIGHT
監督
ブルース・ロビンソン
制作
1992年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
126分
評価
★★★
<ストーリー>
ごみ捨て場で発見された女性の手首。捜査を担当するジョン・ベルリン刑事(アンディ・ガルシア)は盲目の女性ばかりを狙う連続殺人鬼による8番目の犠牲者と推定する。さらにベルリン刑事は次に全盲の証人ヘレナ(ユア・サーマン)が狙われると考え、彼女を守ろうとするが........。


<コメント>
アカデミー賞7部門にノミネートされた名作『キリング・フィールド』(1984)の脚本で注目を集めたブルース・ロビンソンが脚本・監督を務めた1本です。

アンディ・ガルシアは離婚経験のある孤独で正義感あふれる刑事を、ユア・サーマンは全盲ゆえに孤独を味わい、他人に心を開けない美女をそれぞれ見事に演じています。
序盤、ガルシアはインテリ度の高そうなキャラクターかな?と思わせるのですが、この人にそういうのは似合わない(いや、良い意味です)。やっぱり熱血漢でした。相変わらず熱い演技です。逆にユア・サーマンは抑えた演技ですが、それがまたキャラクターに合っていてクール!
また、FBIの捜査官としてジョン・マルコビッチが登場し、ねちっこい演技を披露。後半の緊張感を一気に高めています。

キャストはなかなか豪華ですし脚本も良く出来ていて、後半〜ラストにかけてはストーリーに意外性もあるのですが、ちょっと演出不足のような気がしました。犯人の人物的背景や殺人動機についても、もっちょっと詳しく描かれていても良かったのではないかと思います。”盲目の証人”という設定から考えるとサスペンスとしてもっと怖くなるはず。残念。
恋愛ものが好きな方であれば、似たような傷を持つ二人(ガルシアとサーマン)がお互いに引かれていくラブ・ストーリーとして楽しめるかもしれません。そう考えると、サスペンスとラブ・ストーリー、それぞれのバランスが悪くて中途半端になってしまったような気がします。

映像的には雪をうまく使った幻想的で美しい場面が多くて楽しめました。撮影は近年『アメリカン・ビューティ』(1999)でアカデミー賞撮影賞を受賞したベテラン、コンラッド・L・ホールです。

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