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No.6 |
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タイトル
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コーマ |
(原題)
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COMA |
監督
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マイケル・クライトン |
制作
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1977年/アメリカ |
ジャンル |
サスペンス |
上映時間
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113分 |
評価
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★★★★ |
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<ストーリー>
ボストン記念病院に勤務するスーザン(ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド)は、親友が同病院の医療ミスで昏睡(コーマ)状態に陥ってしまいショックを受ける。彼女はミスの原因が不明であったことが腑に落ちず、自ら原因究明に乗り出す。やがて彼女は過去にこの病院で同様の昏睡患者が何人も発生していることをつきとめるが、病院側に問いただしても明確な回答は得られない。そして1人でさらに調査を進めていくうちに、驚愕の真実が明らかになっていく......。
<コメント>
原作は医学ミステリーの第一人者ロビン・クックの同名ベストセラー小説。監督はいまや”超”のつく売れっ子作家マイケル・クライトン。マイケル・クライトンって『ライジング・サン』(1993)や『ジュラシック・パーク』(1993)等の原作者というイメージが強いのですが映画監督でもあったんですね。いろいろ調べてみるとユル・ブリンナー主演のSF『ウェスト・ワールド』(1973)も彼の監督・脚本作品だったというのが驚きでした。この作品は最初子供の頃にテレビで見たのですが、近未来の世界でロボットが狂って人間を追いかけるという設定が不気味でとても印象的に残っています。
前半は主人公スーザンの同僚であり恋人でもあるマイケル・ダグラスとの関係を描いている部分が多く、ここがちょっと間延びしている感じがします。ひょっとしたらまだまだ若いマイケル・ダグラスの影の薄さもあるのかもしれません。初々しいとも言えますが。
しかし後半はストーリーの展開も広がりクライマックスまで一気に盛り上がります。この辺は脚本も手がけたマイケル・クライトンの手腕もあるのでしょうか。
主人公を演じるジュヌヴィエーヴ・ビジョルドはアカデミー賞ノミネート経験もある演技派女優で、彼女の見事な演技がこの作品の緊張感を持続させていると思います。犯人との対決シーン等も派手なアクションはありませんが、リアリティを持って迫ってきます
今見ても十分近未来的で異様な雰囲気を醸し出している、昏睡患者を収容する研究所のビジュアルがすごい。病院を舞台にしたサスペンスって成功すると本当に不気味ですね。
これが1977年に制作されたというのですから驚きです。公開当時リアルタイムで見ていたらもっと怖かっただろうと思います。
原作はハヤカワ文庫から出版されているようなのでぜひ読んでみたいと思いました。 |
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