『増税とサイコパス』

週の16日、与党による税制改正大綱が発表されました。たばこや第3のビールを始めとする税率の引き上げ等により、国・地方合わせて2兆円規模の増税となる内容です。私はたばこは吸わないので、ここに関してはいくら増税されても構わないのですが、いずれにせよ家計に影響を与えるのは間違いないですよね。まあ日本の財政は国民一人当たりの借金に換算すると500万円を越えるらしいですから、しょうがないのかもしれません。
しかしながら、増税の前にきちんと支出の引き締めを行うのはもちろん、増税のターゲットもどちらかと言うと個人より企業を対象にして欲しいですね。なぜなら、企業はいろんな目的のために存在しているとはいえ、その主たる目的は”利益の追求”だからです。もちろん企業が作り出すプロダクトやサービスによって私たちの生活もさまざまなメリットを享受している部分はあると思います。また、個人も企業もある程度自然環境に負荷をかけていることには変わりはないかもしれません。しかし、やはりその規模から考えると、企業(特に大企業)が社会に与える影響は大きいと思います。すでにさまざまなところで、いわゆる”環境税”のメリット・デメリット等が議論されていながら、国内では主に経済関連の団体からの反発が強くなかなか前に進んでいないようですが、国内製品の競争力が落ちる等の言い分は一理あるものの、昨今の耐震強度偽装問題等を見ていると、”利益”を追求するが故に”責任の所在が不明”になりがちな企業という組織は、社会にとって大きな”リスク”をはらんでいると言えるのではないでしょうか。

今月より東京を始めとする各地で、そんな”企業”をテーマとして扱った長編ドキュメンタリー映画『コーポレーション』が上映されます。ホンジュラスにおける労働搾取工場の実態やロイヤル・ダッチ・シェルの公害問題等、企業にまつわる7つのエピソードによって構成された作品は、嫌が追うにもグローバル化しつつある現代社会に生きる私たちが目を通しておかなければいけないものではないかと思います。ちなみにこの作品は”企業”を一人の人格として精神分析するのですが、その結果は「極端に自己中心的で、慢性的な嘘つきで後悔や罪悪感が無く、冷淡で共感が無い。加えて自分の行動に責任が取れない 」、要するに人格障害<サイコパス>だそうです。

・『ザ・コーポレーション』(http://www.uplink.co.jp/corporation/

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