『DVD同時発売』

画の封切りと同じ日にDVDを発売しようという動きがあるらしいのですが、これに『シックス・センス』(1999)のM・ナイト・シャマラン監督が異議を唱えているそうです。「映画館で上映することを目的に作品を作れないなら映画は作りたくない。映画は大スクリーンで見る醍醐味だけでなく、映画館で大勢の観客が映画の魔法にかかる人間的要素が大事」とのこと。

まあDVDの同時発売がどれだけ映画館の売上げに影響するかわかりませんが、少なくとも映画館にとって分の悪い話しではあると思うので、私も賛成しません。やはり、映画館には独特の非日常的な雰囲気がありますよね。しかも、三軒茶屋の映画館のような場末(関係者の方申し訳ありません。もちろん、いい意味です...)の施設では、映画作品そのものを見に来る人のみならず、安く時間をやり過ごそうという人も結構見かけます。長髪を後ろで束ね、Gジャンを着こなし、ワンカップを持ち込んで途中で寝てしまうおじさん。とにかくいろんなものを買いこんで、見るよりも食べることに集中しているおばさん。いちゃついてほとんどスクリーンを見ていないカップル。まあ人間模様もさまざまです。でも、映画館という建物のチカラか、そういう人たちと一緒に作品を見ているということを越えた、何か人生を共有している感覚すら覚えてしまうことがあるんですよね。みんないろいろあるけど、とりあえず今はここで映画を見ている、みたいな。そういうのが何となくいいんですよ。私がレイトショーを好きな理由にはこういうこともあります。特に夜遅くはいろんな人がいますからね。
そういえば開封後48時間で再生不能になるDVDが600円で発売されていますね。こういうのも何か映画作品が使い捨てにされているようで、気分がよくないです。やはり映画は映画館で見るのが一番楽しいと思います。

しかしながら、今回ご紹介した記事、”ビデオ”ではなく”DVD”という時代を感じさせますね。このメルマガもいずれ”毎週1本DVDを紹介しています”、と変える日が来るかもしれません。

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