『強く生きる言葉』

のところ、書店に行くと必ず目に付くのが芸術家・岡本太郎さんの著書。最近また注目されているようですね。知人に借りる機会があり、何冊か読んでみたのですが、その言葉の相変わらず強いこと。
「”モノマネ”人間には何も見えない」「好かれるヤツほどダメになる」
「自分を笑ってごらん」  
       〜岡本太郎・著『自分の中に毒を持て』(青春出版社)より〜

とにかく断定口調ではっきり言われると、心にグサッときます。そういう言葉通りの人生を歩んできた方だけに説得力もあります。みんなが傷付け合うのを恐れて直接的なコミュニケーションを避ける時代、こういう真っ直ぐな言葉が新鮮なのかもしれませんね。
先日、新内閣を発表した小泉首相もいろんなことを”断言”しますが、まあちょっとレベルが違うかも。ちなみに同著書の中で、岡本太郎さんは政治家に対しても『芸術家であれ』と一喝。もちろん、ここでいう芸術家とは、単に絵を描いたり、楽器を奏でたりする人間を指しているのではなくて、素っ裸で、豊かに、無条件に生きる人間を表しています。

いろいろ読み終えて、特に私が強く感じ取ったメッセージは、「異質であれ」ということと「瞬間を大事にせよ」ということ。
例えば日記に関してこうあります。「日記を書きたいと思ったら続くか続かないかより、書こうと思ったことの方が大事」と。私自身、”継続”の大切さについて発言することが多いのですが、続けるために必要なのは、”いつでもやめられる”という気持ち、腹の括り方だと思うんですよね。逆にある程度継続した時点で、「ここでやめたら今までの努力が無駄になる」という考え方こそやばいと。こういう考え方をする人は往々にして過去の成功体験を大事にしすぎる気がします。
実際、岡本太郎さんの本を読むと、きっとやる気が沸いてくると思います。でもおそらくそれはそう長く続かないでしょう。なぜなら人間とはそういうものだからです。しかし、読み終わったあとの前向きな感情を大切にする気持ち、そしてそれを人生に活かそうと思う気持ち、そういう気持ちを忘れずに日々生きることが出来れば、自ずと人生は豊かさを増してゆくのではないでしょうか。

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