『ロアルド・ダール』

よいよ日本でも公開が始まったティム・バートン監督の最新作『チャーリーとチョコレート工場』。まだ観てないです。ストレスたまるなあ。何とか時間を作らねば。でも今はまだ劇場も混んでいるようなので、ひと段落してから観ることにします。テレビや雑誌の映画情報等でも結構大きく取り上げられているようですね。ジョニー・デップが人形みたいでかわいい。チョコレート工場のお菓子は監督のこだわりからほとんど本物で作られたようで、そのあたりの食べ物を粗末にしている感に多少後ろめたさを感じながらもやはり楽しみです。
原作者であるロアルド・ダールは個人的に大好きな作家なんですが、彼の子供向けの作品はほとんど読んだことがありませんでした。ところが調べて見ると『チャーリーとチョコレート工場』は全世界で1,300万部以上売り上げる大ベストセラーとのこと。知らなかった。こりゃ原作も読まねば。ちなみにティム・バートンが製作を手がけたパペットアニメ作品『ジャイアント・ピーチ(JAMES AND THE GIANT PEACH)』(1996)も彼が原作です。
とは言え、やはりロアルド・ダールといえば丁寧に綴られた異色の短編と飛行機ものの印象。好きですねえ。ワインを飲むたびに『味』を読みたくなりますし、借りてきたビデオがめちゃめちゃつまらなかったりすると名作『来訪者』を読み返したくなります。

ロアルド・ダールの原点とも言うべき作品集『飛行士たちの話』(ハヤカワ文庫)のあとがきで、阿刀田高氏が日本の短編の草分け的存在である星新一氏とのエピソードを語っていらっしゃいました。星さん曰く「ダール、ダールというけれど本当の傑作はそう多くない」そうで、阿刀田さんが両手の指を立てると、星さんは片手を挙げてさらに指を何本か織り込んだとのこと。うーん、唸ります。私なんかからするとダールの短編はほとんどどれも素晴らしいと思うのですが。
映画の勢いもあってか、ちょっと大きな書店に行くと”話題の本”のようなコーナーに必ず「チャーリーとチョコレート工場」が積まれていますね。読んでから観るか、観てから読むか。うーむ。どちらにしてもそれだけ全世界で読まれている書籍なら、迷わず図書館だなー。

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