『9・11衆院選』

”郵政解散”を受けて行われた9・11衆議院選挙が終わりました。終わってみれば自民党の、いや小泉首相の一人勝ち。今回の投票は本当に迷いました・・・。
このところの政治はねじれ現象が激しいですね。例えば今回は「自民党に共感した」、ではなくて「小泉首相に共感した」、という方が多かったと思います。私も、小泉首相の政治家として(郵政民営化という)テーマを持ち、それを”死んでもやる”という筋の通し方には共感を覚えます。私自身フリーランスの立場であり、仕事的にも政治的にもいかなる組織にも属していないので、そんな状況の中で自分のやりたいことを実現しようとすると、まさに”死ぬ覚悟”(は大げさだとしても、すべてを失うリスク)ぐらいの腹をくくらないとやり遂げられない場面があるからです。しかし、だからといって、全面的に応援するかどうかはまた別。小泉さんは任期が終われば退任する予定だし、その後の”ポスト小泉”が現・阿部幹事長代理なのか誰なのかわかりませんが、小泉首相ほどの信念を持って郵政民営化を、そしてその後の改革をやり通せる人物が今の自民党内にいるか疑問です。また、今回は郵政民営化が選挙の争点になりましたが、イラク派遣の問題や年金の問題は驚くほど俎上に上りませんでした。これも不安。
大きな政策を実現しようとすると、ある種強力なトップダウンも必要だとは思いますが、かと言って単純に強いリーダーに委ねるというわけにもいかない。小泉首相でなければ郵政民営化が出来ないかもしれませんが、首相の官僚主導型・アメリカ追随型の外交政策では、民営化によって市場に流れるお金がアメリカに吸い上げられる懸念もあります。
うーん、すっきりしないですね。さらに心配なのは憲法の問題。自公で衆議院の3分の2以上の議席を占めたことで改憲の動きが加速するのではないかと言われています。改憲自体はちゃんとしたプロセスを踏めば良いのだと思いますが、第9条はたとえ今でも拡大解釈されているとはいえ残して欲しいです。これが消えたら、今後こういう条文を憲法に組み込む国は出現しないのではないかと思うからです。郵政民営化は基本的に賛成だけど、選挙結果を喜べません...。やっぱりこの辺りで一度政権が変わる必要があると思うんだけどなあ。

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