『イチロー思考』

週、心に残る台詞の話をしましたが、最近、言葉にまつわる本を読みました。イチロー選手の発言を集約した『イチロー思考』(児玉光雄著/東邦出版)です。あまりこういう種類の本は読まないのですが、イチロー選手に関してはちょっと思い入れがあるんですよね。
ちょうど2000年頃だったでしょうか。メジャー行きを決めたイチロー選手に密着したテレビのドキュメンタリー番組をたまたま見たんですね。その中でイチロー選手は、自分がいずれメジャーでプレーする時に備え、メジャーリーグのボール(メジャーリーグと日本のリーグでは使っているボールの大きさ、手触り等が違う)に慣れるため、メジャーのボールを使ってキャッチボールをする等して、自分なりに馴染んでいたと言うんです。
で、インタビュアーが「へえ、いつぐらいから?」と聞くと、イチロー選手は事も無げにこう言いました。「んー、4年ぐらい前かな?」。この言葉には衝撃を受けました。もちろん、日本のリーグからアメリカのリーグに行くと言うことはそんなに簡単な決断ではありません。また、スポーツの話ですから、使う道具に慣れるというのは当たり前のことかもしれません。しかし、イチロー選手は少なくとも4年前からちゃんと計画的に行動を起こしていたのです。

その後イチロー選手に関しては、”どのような活躍をしたか?”ということよりもその言動に関心を持つようになり、結構インタビューとかは見たり聞いたりしていました。で、最近前述の本を見つけたので買ったと。
ここにはスポーツ選手であろうとビジネスマンであろうとアーティストであろうと、誰もに共通する本質を突く言葉が詰まっています。

とにかく、イチロー選手の発言を読んで思うのは、まず”積み重ね”ということですね。偉大なる成績も記録もその膨大な積み重ねの結果に過ぎない。確かに宝くじのように100%運任せでない限り、成功は一足飛びに達成できるものではないし、もし出来たとしてもそんな成功は長続きしないだろうと思います。後、感じるのはやはり野球に対する”愛”ですね。これも本当に重要な要素だと思います。”愛”があるがゆえにそこに”意志”がうまれ、それが”積み重ね”られていくのではないでしょうか。積み重ね=継続って一番好きだけれど一番難しい言葉です...。
ちなみに先日行われたメジャーリーグのオールスター戦で、イチロー選手は途中出場で2点タイムリーを放ち、オールスター戦での初打点を記録したそうです。うーん、納得。

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