『賀茂川で』

今週の火曜日、久しぶりに関西に行ってきました。もちろん仕事で。もちろん自腹で。もちろん日帰りで。京都と大阪にあるギャラリーの見学＆打ち合わせです。
大学時代の４年間を過ごしたという事もありますが、やはり京都はいいですね。何がいいって、まず街のサイズがいいです。最大の繁華街・四条河原町を歩いていても、必要以上に人が多くない。東京と比べると少し寂しい感じもしますが、まあこれぐらいがちょうどいいんです。自転車や原付があれば大抵のところにいけますから。後、やっぱりいいのは、街中に川がどでんとあり、さらさらと水が流れているところ。ちょうど先日は天気が良い事もあって、川べりの散歩は最高でした。まあ、散歩と言っても時間がなかったので、駅の乗換えでわざと川べりを少し歩いたというだけなんですが。
しかし、こういう風に誰でもすぐ行けるところに、お金を払わなくてもボーっとできる場所があると、きっと犯罪も減るんじゃないかなと思いました。京都の犯罪率が全国的に少ないかどうかはわかりませんが。一人で自然に触れながらいろいろと考えをめぐらせる、そんな時間を過ごすことで随分気持ちが楽になることってあると思うんですよね。精神的な立ち直りや癒しのために、流行のおしゃれなカフェだとか、コミュニティ・スペースだとか、そういうものが用意されているというよりも、すぐ近くに川があるっていうのが正しい気がしませんか。一分とか一秒とか、そういう人間が定めた物差しではない時間軸やルールで流れ続けているところがいい。そこが同じ”自然”でも樹木や花と違うところ。

最近、東京では水族館が人気のスポットになっているという記事をいくつか見かけたのですが、まあ、水族館側の経営努力もあるにしても、やはり水というものには独特の力があるのかもしれません。
次に京都に行った時は、絶対川べりに腰を下ろしてたこ焼きを食べてやる。

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