『桜の旅路』

月も半ばになりました。個人的にこの時期は新たなやる気にあふれる時期です。もちろん春だから、ということもありますが、まず、4月の頭に自分が誕生日を迎えること、そして、この時期には人生の新たな一歩を踏み出した若者(こういう風に書くと本当におっさんくさいですねえ)と話をする機会が増えるということです。若者というのは、うちのギャラリーに遊びに来てくれる人たちのこと。
いよいよ企業人として一歩を踏み出した新社会人や、働くのはまだ先だけれど就職が決まった大学3年生、仕事と創作活動とどちらを優先するか悩みながらも社会に出て行く美大・専門学校生たち。春を迎えたことで心機一転、就職活動を始めるフリーターもいます。人生の転機を目の前にした彼らと普段あまり話さないようなこと、例えば将来の夢や人生設計等について話をする機会が増え、本当に刺激にあふれる季節なのです。

私は組織、特に会社組織というものにあまり多くを期待しない人間ですが、もちろん見方によっては優れた面もあると思っています。それはいろんな世代の人間と話しをする機会があるという事。もちろん、組織にいなくてもそういう環境がある人はいるでしょう。しかし、組織の場合はコミュニケーションをとるだけでなく、お互いを理解する必要もあります。それが人間にとって非常に大事なことだと思うのです。世代が同じでも考え方や価値観が違う人はいるし、国籍が違えは文化も違う。ただ、人間、どうしても楽な方を選びがちですから(私だけ?)、自ら望んで飛び込まないと、どうしても楽に振舞える相手と付き合いがちになるのではないでしょうか。

まだ社会に出ていない、もしくは出てしばらくしか経っていないような若者が、新たに何かに立ち向かっていく姿というのは心配な反面、頼もしい。彼らが彼らなりに語るビジョンを聞いていると、自分自身何か新しいことにチャレンジしたい気持ちになります。時代の流れの速さから、世代間のギャップが大きくなったり、犯罪の低年齢化等が時に社会問題になりますが、自分が大学を卒業して働き出した頃の姿を今の彼らに重ねると、結構今もあまり変わっていないことに気づかされ、少し安心します。
桜はもうほとんどの地域で散ってしまったかもしれませんが、また来年も同じように美しい花を見せてくれるはず。一年後の桜を見るみんなは、そして私は、今の自分からどれだけ成長しているだろうか。みんな、がんばれ。

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