『壊れゆくもの』

週、パソコンが次々と壊れた話を書いたばかりなのですが、その後、ちゃんと駆動していた虎の子のマックのノートパソコンが立ち上がらなくなりました。電源スイッチを入れても「OSが見つかりません」と”?”マークを返してくるのです。そしてさらに部屋の蛍光灯のうちの1本が切れ、ギャラリーに置いてあるDVDプレーヤが壊れました。悪いことは重なるといいますが、ここまで続くとさすがに思います。”私には何か物を壊す力が備わったのではないか”と。
もちろん、形あるものはいつか壊れるものだし、そういう意味では、すべてのものは壊れつつあると言えるでしょう。そして、私の力が部屋を飛び越して波及したわけではないと思いますが、世界もまた、壊れつつあるようです。

2004年の米大統領選は大接戦の末、ブッシュ氏が勝利しました。”大量破壊兵器がある”という誤った理由で戦争を引き起こした大統領が、政党が、改めて国民の信任を得たわけです。勝利した理由にはもちろんいろんな要素が絡んでいると思いますが、一言で表すとするならば、”アメリカだから”としか言いようがありません。先般このコラムで”LOHAS”(健康で持続可能な生活)という思想、そしてそういう思想に傾倒する”カルチャー・クリエイティブ”という層の人たちについて触れたばかりですが、そういう人たちよりも保守層の方がまだ強いということなのでしょう。
また、アメリカはずっと戦い続けてきた歴史があります。それが例えどんな戦争であっても、戦地で傷ついた人々、身内を失った家族にとっては、そう簡単に戦争を否定することはできないのかもしれません。やはりアメリカ国民にとって、今現在、テロは最も憎むべき相手であり、テロに対して屈しないリーダーを必要としているということなのでしょうか。
9.11の直後、ブッシュ大統領の支持率は90%に跳ね上がりましたが、選挙直前の世論調査では、支持率は50%を割り込みました。テレビのニュースを見ていると、今回の選挙後、ケリー氏を応援していた人たちが「(ブッシュが選ばれて)アメリカ国民として恥ずかしい」と語っているのをよく目にしました。実際、多くの犠牲者が後を絶たないイラクは、とても良くなっているとは言いがたい状況が続いています。政策面等では、どちらが勝っても大差ない、という見方が大半の気がしますが、誤った理由で戦争を引き起こした自国のトップを変えたいという思いを抱えたアメリカ国民は少なくないはずです。
しかし...変革は実現しませんでした。アメリカはまだ強さを求めて歩き続けるようです。
アメリカが変われないのなら、日本が変わらなければ。

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