『!大復活』

回は、前回の続きで辻信一さんの新著『スロー快楽主義宣言!』を読んで思ったことを書こうと思ったのですが、ちょっと嬉しいことがあったので1回遠回りです。ごめんなさい。
嬉しいこと、それは音楽の話。つい先日CDを2枚買いました。1枚はR.E.M.の新譜『Around The Sun』。イヤー良かったです。いつもながらのR.E.M.節が爽快。今回はジャケがめちゃくちゃかっこいいです。ぼんやりとシルエットで浮かぶ(おそらく)メンバーたち。なんとなく不透明な時代を反映しているようで少し硬質な雰囲気も伝わってきます。そのせいか音的にも若干ポップ度が後退した感も。歌詞を読んでいないので何とも言えないのですが。
で、これも嬉しいことなのですが、本当に嬉しかったのはもう一枚の方。なんとティアーズ・フォー・フィアーズの新譜がおよそ9年振りにリリースされたんです。もともともっと早く出るはずがどんどん延期になってたんですね。で、もうそういう話も忘れていたんですよ。ところが、R.E.Mの新譜を買いに行ったらティアーズ・フォー・フィアーズの輸入盤があるではありませんか。久しぶりのアルバムなので日本盤は何かおまけが付くのでは?との懸念もありましたがそんなの関係なし。即買いです。日本盤が出て、おまけ付だったらそれも買います(笑)。彼らの往年の名アルバム『The Seeds of Love』を彷彿とさせるような少しサイケなイラストのジャケットが、”焼き直し”っぽさを感じさせ、多少の不安を煽ったのですが、聴いてみると期待通りのきらびやかなポップ・ソングがいっぱい。シングルになった『Call Me Mellow』はXTCもびっくりのUKポップ。メロディーも良くて何度聴いても飽きない。これです。これなんですよねー。

アーサー・ジェノブの著書『Primal Scream』の一節から名づけられた、ティアーズ・フォー・フィアーズは、ローランド・オーザバル(g&key&vo)、カート・スミス(b&vo)の2人からなるユニットで、シンセサイザー等を駆使したエレクトロサウンドながら、その美しいメロディーラインと、二人の感情のこもったヴォーカルで80年代を席巻。しかし、カートのソロ活動がきっかけで摩擦を起こし1990年に解散。それからはオーザバルのソロ・プロジェクトとして2枚のアルバムを出すもかつての勢いは無く、伝説と化していました。それがここに来て本当に嬉しい復活。それぞれのソロも悪くなかったけれど、やっぱり二人で無いと生み出せないものがある。音楽に限ったことではないと思いますが、何かを作り出す作業って、不思議だなあと思いました。もちろん彼らは二人とも素晴らしい才能の持ち主ですが、例えお互いの才能が半分ずつでなくっても、どちらかがただ横にいるだけでも、二人いなければ生まれないものがあるかもしれない。何かそういうのっていいなあと思いました。
今、彼らの公式サイトで音源が聴けます(要するに今回はこれを言いたかったんです...笑)。ぜひぜひ。

・ティアーズ・フォー・フィアーズ公式サイト
http://www.tearsforfears.net/index.html

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