『頭の体操』

藝春秋2004年9月号に『日本を震憾させた57冊』という企画がありました。”黄金のブックリスト”ということで、時代を動かし時代を超える書物として選ばれた57冊が掲載されていたのですが、これ結構面白かったです。坂ロ安吾『堕落論』、小田実『何でも見てやろう』、大江健三郎『ヒロシマ・ノート』等々、なるほど、という作家・作品がずらり並んでいるのですが、その中でも個人的に”確かに”と思ったのが唐沢俊一氏が選出した多湖輝さんの『頭の体操』。このシリーズは心理学者の多湖輝先生が監修したクイズ集で、常識を覆す問題・回答が満載の大ベストセラー・シリーズです。小さい頃ハマりにハマったのを覚えています。最新作はどうやら第23集(永遠の謎篇)らしいのですが、すでに30年近くにわたって出版され続けている息の長いシリーズです。今でも手元に何冊かあるのですが、その中からいくつかご紹介します。

問:ナンシーには今年生まれた自分の子供がいるのだが、その子が生まれる直前と直後で、ナンシーのおなかの大きさにはまったく変化がなかったという。いったいどうしてだろう。

さて、みなさんはお分かりになりますか?
答えは”ナンシーは卵を産む動物だった”、です。”卵がすでに産み落とされている場合、卵から子が出てくる直前と直後で、親のおなかの大きさがまったく変わらないのは当然である”、とのこと。屁理屈というなかれ。この答えに怒ったり呆れる方は頭が固い証拠。これは私たちの固定観念を突いてくる問題なのです。
もうひとつ。

問:目の前に塩と砂糖がそれぞれ山盛りにこぼれているのだが、どちらがどちらだかわからなくなっている。これを舌でなめたり器具を使ったりしないで、判別する方法はあるだろうか。

こちらはどうでしょうか。せっかくですから回答は書かないでおきます。いずれの問も『頭の体操・第16集(めざせ!超発想の鉄人)』(光文社/KAPPA BOOKS)に掲載されていますので、答えが気になる方はそちらをご覧ください。頭が柔らかくなること間違いなしですよ。

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