『一人1000円』

画が一人1000円。これは、6月8日に日本映画製作者連盟など映画関連4団体で構成する「映画館に行こう!」実行委員会が打ち出した企画で、夫婦のどちらかが50歳以上なら2人2000円で映画観賞ができるキャンペーンです。その名も「夫婦50割引」。7月1日から来年6月30日までの1年間の期間限定企画で、全国の映画館(一部除く)が対象となっています。劇場窓口で、運転免許証など年齢確認ができるものを提示すればサービスが受けられるそうです。

以前、このコラムでも高すぎる映画料金について書いたことがありますが、その時は一人1000円ぐらいが妥当ではないかと書きました。今回の企画は新たな顧客開発を狙ってのことらしいですが、まあ、驚くような値段ではないですよね。やっぱり日本は文化・芸術鑑賞のためのお金が高すぎです。最も大きな理由は地代の高さだと思います。後、建物にかけるお金も高すぎ。そういうのがすべてチケット代に反映されてしまう。ちょっとしたバレエやクラシックを観ようと思うと1万円ぐらいざらですから。今、地域とかコミュニティという言葉に興味を示すような人は、みんな自前でコンサートやイベントを企画・運営して楽しんでいます。マンションの共有部分やセミ・パブリックな空間を利用してね。必要以上に高度なクオリティさえ問わなければ、十分楽しいモノが出来るのが現実です。そういう人が増えると民間・公共を問わず芸術鑑賞のためにお金を払う人が減りさらにチケットは高くなるという悪循環を生むでしょう。
すごく乱暴な言い方かもしれませんが、映画であれなんであれ、絶対にもっと安く出来るはずです。夫婦割引のような単発の企画も効果はあるかもしれませんが、もっと根本的な改善を行う必要があるのではないかと思います。そうでなくても、今後ネット配信やら何やらがどんどん進化してくるわけですから。
ちなみに、年金をもらえるかどうかもわからない、もう少し若い世代向けの企画もやってもらえないでしょうかね。ちょっとしつこいかな。

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