『2004年3月』

２００４年３月。気になったこと、思ったこと。
■米大統領選
１１月の米大統領選で再選を目指すブッシュ陣営が４日から放送を開始したテレビ広告に、９.１１の同時多発テロで崩壊したニューヨークの世界貿易センタービルの映像や救出を行う消防士の映像がが使われていることに対し、遺族や消防士らが「最愛の人や仲間の死を政治利用されるのは耐えられない」と猛反発しているとのこと。当たり前ですね。さすが2003年度のグラミー賞授賞式でマイケル・ムーアから「恥を知れ！」と罵られた人物を擁する陣営です。ちなみに私や、私の周りをいくら見渡しても、他人から「恥を知れ！」と罵声を浴びせられたことのある人はいません。”スーパーチューズデー”を制し、ブッシュ大統領の対抗馬となる民主党のケリー氏は、「ブッシュ政権の外交は、近年まれに見る無能で無謀、ごう慢なものだ」と切り捨てたそうです。だからみんなそう言ってたのに。

■鳥インフルエンザ
鳥インフルエンザで鶏が大量死した兵庫県の浅田農産の浅田肇会長夫婦が８日朝、同社の鶏舎敷地内で、首をつって自殺しているのが見つかりました。大変ショックな出来事で、胸が締め付けられるような気持ちになりました。しかし、これによって連絡の遅れに関する説明等、一連の不明瞭な行動に対する責任が取れたかどうかは、残念ながら疑問が残ります。浅田農産ももともとは被害を受けた側。けれども、それがあっという間に加害者側になってしまいました。その経緯には様々な教訓が含まれているはず。こういう先が見えない時代だからこそ、徹底的に真相を明らかにする姿勢が求められていたのではないかという気がします。今の社会を作ってきた私たちがやらなければならないことは、次の世代と共に生き切る、ということではないでしょうか。

■クイーン
イギリスのロックバンド、クイーンのベスト盤「ＪＥＷＥＬＳ」が９日、出荷で１００万枚を突破。同盤には、ＳＭＡＰの木村拓哉主演ドラマ「プライド」の主題歌「ボーン・トゥ・ラブ・ユー」が収録されていて、“キムタク効果”で売り上げを伸ばした模様。発売元の東芝ＥＭＩは、オペラ歌手、錦織健を迎えて１００万枚記念イベントを実施予定とのこと。クイーンをリアルタイムで知っている３０〜４０代のファンはもちろん、クイーンを知らない若い人たちも「『プライド』で流れている曲」と指名買いをするらしいです。
ヒットしたテレビドラマの主題歌が売れるという図式、もしくは、今、どんなテレビドラマがヒットしているか、というようなことに関しては、昨日自分が何回瞬きをしたか、ということと同じぐらい関心が無いです。しかし、いずれにしてもクイーンは日本が育てたバンドだということ、彼らは最高のロックバンドだったということには間違いありません。

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