『ビデオの理由(1)』

年明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。
さて、新しい年を迎え、みなさんは何か新しい目標を立てられたでしょうか。私はささやかながらこんなことを考えました。2003年度の最後の配信(要するに前回...)でも少し触れましたが、昨年は本当に劇場で映画を見る回数が減ってしまいました。いかんいかん。ということで個人的には今年はもっと映画館に足を運ぶことを目標にします。とはいえ、具体的な目標回数を挙げるでもなく、いきなり弱気な感じではありますが...。

しかし、なぜ映画館で見たいのでしょう。もちろん人それぞれの理由があると思ますが、一般的には「大画面・大音量で見たいから」ということでしょうか。
では、「ビデオで映画を見るのはダメなのか」という疑問が沸いてきます。これを肯定してしまうとこのメルマガ自体が成り立たなくなってしまいそうですが、基本的には”YES”だと思います。やはり映画は大きなスクリーンで見てこそ、「映画」なのです。日常生活にはおよそ縁の無い大きさのスクリーンとそこで展開される、時にファンタジックで、時にリアルなドラマ。普通に生活しているだけでは揺り動かされることの無い、また忘れていたような感情を揺さぶられます。テレビの大画面化や家庭用プロジェクターの出現等によって、”ホームシアター”なる言葉もよく聞かれますが、映画館のスクリーンと比べればやはり画面もまだまだ小さいし、結局は”家”の中。実際に足を運んで見るというプロセス、そしてあのスケール感と臨場感によって感情移入の度合いが全然違うと思います。家庭用DVカメラの普及等で、映画の製作方法もどんどん変わってきていますが、それでも映画は映画として残っていく文化性を持ち合わせているのではないでしょうか。

もちろん、私はビデオで映画を見るのも大好きです(だからこういうメルマガをやっているわけですが)。それには「見たい時に見たい作品が見られる」「劇場では見逃した作品が見られる」「大好きな作品を何度でも見られる」等々、理由には事欠きませんが、これらはいわばビデオというメディアの利便性によるもの。こういう理由ももちろん大きな要素だし、必要なことでもあると思います。しかし、もっと大事なことがある気がするんです。それは、昔テレビで”あの”作品を見たときに感じたことでした。
”あの”作品とは映画作品ではなく、アメリカの人気TVシリーズ「刑事コロンボ」のことです。
ということで、新年一発目のコラムですが、いきなり続きます。

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