『長者番付』

メリカの経済誌『フォーブス』上にて2003年版「米国内の富豪400人の長者番付」が発表されました。これによると、ソフトウエア最大手マイクロソフトのビル・ゲイツ会長が資産総額460億ドル(約5兆2900億円)で10年連続の首位をキープしたそうです。
平成15年度の東京都の一般会計予算が5兆7,296億円ですから、まあ、ええっと、ようするにそういうことです(?)。
ちなみに2位は著名投資家のウォーレン・バフェット氏、3位はマイクロソフトのポール・アレン共同創業者。他にはアマゾン・コムのジェフリー・ベゾス会長が前年の116位から32位に、ネット検索最大手ヤフーの共同創業者ジェリー・ヤン氏が386位から162位に上昇するなど、インターネット関連企業の勝ち組経営者が躍進したようですね。
長者番付にはよくIT業界の経営者が顔を出しますが、そもそも浮き沈みが激しい業界。そういえば、2000年にビル・ゲイツが7年連続トップになった時には、2位が当時勢いに乗っていたデータベースの最大手・米オラクル社のCEOであったラリー・エリソン氏で、その差がわずか50億ドル(!!!)であった事からそろそろビル・ゲイツも首位を明け渡すか?と言われました。また、5年ほど前には「ここの株持ってりゃ一生遊んで暮らせる」と言われたインターネット向けネットワーキング機器最大手のシスコシステムズも当時の勢いはたいそうなものでした。まあ、いずれもビル・ゲイツ氏を凌駕するには至らなかったわけで(少なくとも資産高では)、やっぱり10年間首位キープはたいしたもんですね。

とは言いながら、この番付を面白がってばかりもいられません。これからは日本でも勝ち組・負け組みの差がはっきり出てくるでしょうし、企業でもストックオプション制度や社員持ち株制度を導入するところはますます増えるでしょう。やはり貧富の差が激しくなることは間違いない。一方では職も無く、今日食べるものも無い人が続出し、一方で大儲けした人が勝者と呼ばれ、ジャパニーズ・ドリームの体現者と持ち上げられる。結果的として、誰もが一攫千金を夢見て追い続ける虚像崇拝の競争社会。そんな偽りにあふれた社会は”嫌”だなー。夢を追う、って言うことと、儲けるってことはもちろん同じではないですからね。自民党でも民主党でもいいから、とりあえず社会保障はちゃんとしてくださいね。

ちょっとダウナーな締め括りなったので、インターネットでたまたま見つけたビル・ゲイツ氏に関するジョークを原文のままどうぞ。

「Did you hear that Bill Gates wife wants a divorce?」
「Why is that?」
「Because he is micro and soft.」

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