『トミー・ゲレロ』

回はオススメCDの紹介とそれを聞いていて思ったこと。

「オススメCD」
・TOMMY GUERRERO
”SOUL FOOD TAQUERIA”

トミー・ゲレロはサンフランシスコ出身で、最初はスケーターとして一世を風靡した人物。で、スケートのビデオのために作った音楽が評判となり、今では音楽を初めとするいろんなフィールドで活躍しています。音的にはストリートをイメージさせるものですが、そこから伝わってくるのは、大地を揺るがすような激しさでは無く、どちらかというと漂うようなゆるさ。しかし、独特の余韻のあるギターやドライなサンプリング・ビーツは静かながら”熱”に溢れています。
彼の音楽を聞いていて思うのは「迷いが無いなー」ということ。いや本人が迷っていないかどうか、本当のところはわかりませんが。いずれにしても、何か自分の目指すところや、立ち位置をはっきり認識しているような印象を受けるのです。スケーターということでバランス感覚や距離感の取り方に優れているんですかね。そういう風に明確なポジションを持った音楽って、ひょっとしたら賛否分かれるのかもしれないし、受け付けない人はずっとダメかもしれない。しかし、それが響く人間にとっては本当に耳に、身体に、脳に、心地良いものなのです。例えば、自分の身近でモノ作りをしている人たちの中にも、自分が目指すものや作りたいモノがはっきりしている人は、その人が作り出す作品はもちろん、その瞳にも迷いがないのがはっきり見て取れます。時には迷い、悩むことも大事だし、そういう過程があってこその結果だと思いますが、やっぱり迷いの無いものというのは確固たる意思や力の存在を感じさせてくれます。こちらの背筋も伸びるような気がして刺激を受けますね。
そんなトミー・ゲレロのアルバムは、どれを買ってもハズレがないですが、特に今回ご紹介した最新アルバム”SOUL FOOD TAQUERIA”は、ストリートの熱くて乾いた空気感が存在していて良いです。CMにも使われた名曲「it gets heavy」も入っているので、初めての方にもオススメ。ジャケもまたいいんだ、これが。

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