『2001年度No.1は?』

画を扱うサイト等で年末に必ず話題になるのが「今年のNo.1は何だったか?」ということ。これはサイト運営者の好みが良くわかるので非常に興味深い企画です。で、私はというと、うーん今年は難しいですね。特に個人的には会社を辞めてフリーになった年でもあるので、ロードショーを見た本数は少なかったです。しかしあえて挙げるとすればメアリー・ハロン監督(『I Shot Andy Warhol』(1995))の『アメリカン・サイコ』でしょうか。ただし残念ながらこれは内容が良かったということではないです。内容的にはむしろ逆でした。

この作品はアメリカの作家ブレット・イーストン・エリスが1991年に発表した同名のベストセラー小説が原作で、当時はその狂気に満ちた内容がかなり話題になりました。個人的にはこの作品にかなり衝撃を受け、映画化の話が出るたび(オリヴァー・ストーン監督やデヴィッド・クローネンバーグ監督が名乗りを上げました)にわくわくしたものです。ところが様々な事情から結局小説発表から9年間は映画化が実現しませんでした。やはりこれだけ待つと期待があまりにも高まりすぎてこちらの要求が厳しくなるのと、80年代という時代をもろに反映した内容だけにさすがに陳腐化してしまった感がありました。これ監督が違えば全然違ったと思うんですけどね。

ということで、『ああ、やっと映画化されたか』という何か喉につっかえていたものがとれたような感覚、それゆえに印象深かったという意味での1位ということです。そういう意味では巨匠トーマス・ハリスの『ハンニバル』も原作が最高だっただけに残念でした(特にラスト。でも続編が出来たらやっぱり見るだろーなー)。

これだけだと何の情報にもならないので、他に印象に残った映画を題名だけ挙げさせていただくと『ハイ・フィディリティ』『マレーナ』『ショコラ』『メメント』あたりでしょうか。ご覧になっていない方は、とりあえずビデオを借りて損はないと思います。

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