D-Movie(No.709)

・邦題:『ヤング・マスター/師弟出馬』
・原題:『師弟出馬』
・監督:ジャッキー・チェン
・脚本:ジャッキー・チェン
・キャスト:ジャッキー・チェン、ウェイ・ペイ他
・制作:1980年/香港
・ジャンル:アクション
・上映時間:100分
・評価:★★★★


【 コメント 】
アクション界の大スター、ジャキー・チェンが香港で人気を博し、ブルース・リーの映画などを製作したゴールデン・ハーベストに移籍、同社で監督・主演した最初の作品です。

孤児だったロンとキョンは、とある道場に拾われてカンフーを学び、立派な若者に成長していた。彼らは、対立するライバル道場との間で行われる、二人一組で獅子舞いの技を競い合う恒例行事に向けて特訓中の日々。だが、頭持ちを務めるはずの兄貴分のキョンが試合直前に怪我をしてしまう。代役をロンが務めることになり、そのまま試合に挑む。試合当日、一進一退の激戦が繰り広げられる中、ロンがふと相手の頭持ちを演じる男と目が合うと、それはなんと兄貴分のキョン。キョンは厳しくて貧乏な自分たちの道場に嫌気が差し、金で相手方に寝返っていたのだ。結局、ロンたちは敗退。町の笑いものになってしまう。その後キョンの裏切りが発覚。キョンは道場を破門されてしまう。キョンのことを心配したロンは、彼を連れ戻しに向かうが...という物語。

冒頭の獅子舞のシーンが映像的にも非常に印象的で、いきなりカンフー映画の世界に引き込まれてしまいます。ジャッキー映画特有のコミカルな演出もたくさんあり、最後まで飽きさせません。キセル、椅子、スカートなど、小道具を駆使し、肉体と肉体がぶつかり合うアクションは生の迫力。本当にこういう動きをよく思いつくなと感心します。一番の見所はやはりラストのボスとの戦い。それまでの相手と違う緊張感が漂います。実際に、相手役の役者さんは韓国空手の有段者とのことで納得。20分近い戦闘シーンはジャッキーの作品の中でも出色の出来栄え。若き日のユン・ピョウが登場するのもカンフー映画ファンには嬉しいところ。木製の長いすを使った彼との戦闘シーンも本作の見所の一つです。

現代のアクション映画と比較してしまうと地味さは否めませんが、ストーリーとアクションのバランスも取れていて、ジャッキーの魅力が十分発揮された作品です。

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