D-Movie(No.673)

・邦題:『ザナドゥ』
・原題:『XANADU』
・監督:ロバート・グリーンウォルド
・脚本:リチャード・クリスチャン・ダナス他
・キャスト:オリヴィア・ニュートン=ジョン、ジーン・ケリー他
・制作:1980年/アメリカ
・ジャンル:ミュージカル
・上映時間:96分
・評価:★★★


【 コメント 】
音楽の殿堂を作ることを夢見る老人と青年、そして彼らに力を貸す音楽とダンスのミューズ(女神)達が織り成すファンタジック・ミュージカル。当時世界的に大人気だった歌手・オリヴィア・ニュートン=ジョンが女神の役を演じています。彼女の恋人役は『ウォリアーズ』(1979)のマイケル・ベック。音楽の殿堂を作る夢を持つ老人を往年のミュージカルスター、ジーン・ケリーが演じています。音楽を担当したのは、エレクトリック・ライト・オーケストラ(ELO)。この作品のサウンド・トラックアルバムからは、5枚のシングルを全米TOP20位内に送り込み、アルバムは全米4位に入る大成功を収めました。

レコード会社のアルバム・カバーの模写の仕事をしながら画家を目指す青年ソニー・マローンは、あまりにも商業的な絵を求める社長と折り合いが悪い。ある日、海岸にいた彼は、とつぜんローラースケートで近づいてきた女性キラにキスされる。彼女のことを探しながら仕事を続けていた彼は、またある日、海岸でクラリネットを吹いている男性ダニーと出会う。訳あって音楽業界から身を引いていたダニーだったが、音楽の殿堂と言えるような立派なクラブを作る夢を抱いていた。やがてソニーとキラ、そしてダニーが何かに導かれるように新しいクラブ”ザナドゥ”を実現するために進み始める...という物語。

現状に不満を持つ若者、夢見る初老の男、そして女神。彼らが音楽の殿堂”ザナドゥ”を作るという、ストーリー自体はシンプルなもの。それでも、オリヴィア・ニュートン=ジョンの存在とELOの素晴らしい楽曲によって、印象的な作品となっています。ミュージカル映画なので、全編のほとんどが音楽とダンス。さらにアニメとCGが加わるのですが、このあたりはさすがに時代を感じさせる作り。残念ながら映画の興行的には失敗だったようですが、これが遺作となったジーン・ケリーのタップも見られますし、ミュージカル映画ファンには貴重な作品ではないかと思います。

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