ウィスコン州の古い邸宅に住むルーケンズ一家。夫のデニスは失業中、妻のケイティは経済的に家を売りに出そうとしていた。最愛の一人娘ルーシーは10代の多感な思春期で引っ越しには反対。そんな時、ケイティは思いもかけず夫の子を妊娠。経済状況が苦しい中、ケイティは生むべきか思い悩む。ちょうどその頃、ルーシーの周りに不思議な超常現象が現れ始めた。この家を取り巻く何かの霊と感じたケイティは、悪魔払いの経験のあるエーリッヒ神父の元を訪れる。神父は家に棲みつく悪霊がルーシーの身を危険に晒していると警告する...という物語。
”家の中”という限られた空間の中で繰り広げられるホラー、ある意味よくあるシチュエーションです。ただ”引っ越し”や”思春期の娘”などのキーワードに、”予定外の妻の妊娠”が絡んでくるあたりが不思議な展開。心霊現象は起こりますし、神父も登場。お祓いの儀式も行われる正統派ホラーのストーリー。ただ、軸にあるのは家族の絆。ホラーの世界観をまとった家族の再生の物語ですね。そういう意味では、結末が少し予想できてしまうのが残念。良く言うと、ホラーが苦手な人でも大丈夫。むしろホラーテイストをもっと抑えて、純粋に家族のドラマとして描いた方が印象的だったかも。
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