D-Movie(No.591)

・邦題:『ワイルド・ワイルド・ウエスト』
・原題:『WILD WILD WEST』
・監督:バリー・ソネンフェルド
・脚本:S・S・ウィルソン他
・キャスト:ウィル・スミス、ケヴィン・クライン他
・制作:1999年/アメリカ
・ジャンル:アクション
・上映時間:106分
・評価:★


【 コメント 】
サングラスにスーツと黒ずくめのコンビが宇宙人と戦う人気シリーズ『メン・イン・ブラック』を手がけたバリー・ソネンフェルド監督作品。悪の天才発明家を相手に連邦捜査官が大暴れするアクション・ウェスタン。
主演のウェスト大尉を演じるのは『メン・イン・ブラック』シリーズでおなじみウィル・スミス。彼とコンビを組む知性派の科学者には、アカデミー賞俳優のケヴィン・クライン。悪の天才発明家ラブレスには、こちらもアカデミー賞に何度もノミネートされているケネス・ブラナーがキャスティングされています。

舞台は南北戦争後のアメリカ西部。悪の天才発明家ラブレスは自ら開発した新兵器を使って政府乗っ取りを企んでいるのですが、まずこの発明された兵器のビジュアルがインパクトあります。そのメカニカルな質感や動きは当時のCG技術を踏まえるとよく出来ていると思います。
頭よりも行動が先のウェスト大尉とこちらも変なものをたくさん発明する科学者ゴードンとのコンビも面白いです。ウィル・スミスも切れのいいアクションを演じますし、ケヴィン・クラインも女装するなどノリノリで演じている感じが伝わってきて楽しいです。
...なんですが、冒頭の首輪をはめられた虐殺シーンから、途中の生首、下半身のないラブレス博士とのやりとりなど、グロテスクな表現や差別的発言もたくさんあり、最初から最後まで居心地の悪さを感じてしまいます。それが全体的にB級の雰囲気につながっていればいいのですがそうでもありません。また、ストーリー展開もかなり強引で、基本的にアクション頼み。

残念ながらノリのよさだけでは評価されず、最低の映画を決めるゴールデンラズベリー賞では「最悪作品賞」「監督賞」「スクリーンカップル賞」「脚本賞」「主題歌賞」の5部門を受賞する結果となってしまいました。
今年2012年の5月から日米同時公開で『メン・イン・ブラック3』がスタートします。監督はやはりバリー・ソネンフェルド。こちらに期待したいです。

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