D-Movie(No.525)

・邦題:『隣のヒットマン』
・原題:『THE WHOLE NINE YARDS』
・監督:ジョナサン・リン
・脚本:ミッチェル・カプナー
・キャスト:ブルース・ウィリス、マシュー・ペリー他
・制作:2000年/アメリカ
・ジャンル:コメディ
・上映時間:99分
・評価:★★★


【 ストーリー 】
歯科医のニコラス・“オズ”・オゼランスキーは、妻のソフィの父親の多額の借金を抱え、妻や義母との関係も最悪。ある日、彼らの家の隣に刑務所から出所した殺し屋のジミー・“チューリップ”・チュデスキが引っ越してきた。それを知った妻のソフィは、借金を完済するためにとある計画をたてる。無理やりその計画に乗せられたオズは、いやいやながら計画を遂行しようとするが...。

【 コメント 】
多額の借金を抱え、家族の関係も冷め切った夫婦。退屈な毎日を送っていたところ、隣の家に世間を騒がせた大物の”殺し屋”が引っ越してきたことで、にわかにあわただしくなるというドタバタ・コメディ。監督は『ナンズ・オン・ザ・ラン』(1990)や『エディ・マーフィのホワイトハウス狂騒曲』(1992)などを手がけたジョナサン・リン。
主役の夫婦を演じるのは、アメリカのTVシリーズで活躍していたマシュー・ペリーと『デブラ・ウィンガーを探して』(2002)のロザンナ・アークエット。引っ越してきた殺し屋を演じるのは『ダイ・ハード』シリーズでお馴染みのブルース・ウィリス。今回はヒーローではなく殺し屋で登場です。『グリーンマイル』(1999)で2000年アカデミー助演男優賞にノミネートされたマイケル・クラーク・ダンカンが脇を固めます。存在感あります。

序盤からマシュー・ペリーとロザンナ・アークエットのはじけぶりが楽しいですね。主人公が歯医者であったり、殺し屋がいきなり隣に引っ越してきたり、かなり突拍子もない設定に思えるんですが、いろんなところに伏線が張られていてなかなか楽しめました。これだけ主役の夫婦ががんばると、ブルース・ウィリスである必要性が微妙なんですが、まあ安心して見られるという意味ではいいのかも。
”ブラック”というほどの毒はありませんが、夫婦のドラマ、お金、どんでん返しなどなど、サスペンスに必要な要素はいろいろ用意されています。全編、オズ役のマシュー・ペリーがボケ倒します。このあたりのコメディテイストが良くも悪くも作品を軽い印象にしている気がします。好みが分かれるところかもしれません。脚本的にはよく出来ていると思いますので、思いっきりハードボイルドなバージョンも見てみたい気がします。

ちなみにほぼ同じキャストで続編『隣のヒットマンズ 全弾発射』(2004)が製作されました。若干”おちゃらけ度”がアップしています。一応本作から4年後が舞台の正式な続編ですので、ご興味のある方はぜひ。

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