偉大なジャズドラマーを夢見て全米屈指の名門、シェイファー音楽院に入学したニーマン。ある日、フレッチャー教授の目に止まり、彼のバンドにスカウトされる。そこで成功すれば偉大な音楽家になるという夢は叶ったも同然。自信と期待を胸に練習に参加したニーマンだったが、そんな彼を待っていたのは、わずかなテンポのずれも許さないフレッチャーの狂気のレッスンだった。それでも頂点を目指すためと、罵声や理不尽な仕打ちに耐え、フレッチャーのイジメのごとき指導に必死で食らいついていくニーマンだったが...という物語。
名門音楽大学に入学した青年と鬼教師との確執と魂の交流を描いたドラマ。鬼教師の常軌を逸したシゴキが賛否両論を呼びましたが、確かに見ていて吐き気がするほど。それだけ鬼教師役のJ・K・シモンズの演技が神がかっているってことですね。”天才”を生み出すためには何をしてもいい、とは思いませんが、常人では理解できない高次元でのコミュニケーションが必要だとは思います。見る人の音楽との関わり方によって賛否真っ二つに分かれると思いますが、個人的には”映画”としてよく出来ていると思いました。アカデミー賞3部門受賞も納得。
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