D-MovieNo.716)

・邦題:『ウェンディ&ルーシー』
・原題:『WENDY AND LUCY』
・監督:ケリー・ライヒャルト
・脚本:ケリー・ライヒャルト
・キャスト:ミシェル・ウィリアムズ、ウォーリー・ダルトン他
・制作:2008年/アメリカ
・ジャンル:ドラマ
・上映時間:83分
・評価:★★★★


【 コメント 】
『ブロークバック・マウンテン』(2005)をはじめ、アカデミー賞に3度ノミネート経験のあるミシェル・ウィリアムズ主演の作品。

ウェンディは愛犬ルーシーとともに、インディアナ州から車でアラスカを目指す旅の途中。オレゴン州のとある町で、移動手段兼寝床である車が故障してしまう。所持金は少なく、満足に食べ物も買えないウェンディは、とりあえず近くのスーパーに行く。そこでルーシーを外の鉄柵につないだまま、店内に入り、食料を服のポケットに忍ばせるが、従業員に見つかり、そのまま警察へ。数時間後、取調べの後にやっと警察から解放されたウェンディ。だがスーパーに戻ったとき、愛犬ルーシーはいなくなっていた。途方にくれるウェンディはとにかくルーシーを探すべく奔走するが...という物語。

どこか1970年代に登場した”ニュー・カラー”の写真作品を思わせるような映像と、少女+犬、鼻歌、という世界観にまず引き込まれました。アラスカを目指す少女と犬が主人公ですが、ロードムービーではなく、いきなり車が故障、そして犬はいなくなってしまうという喪失の物語が始まります。その後も大きな山場はありませんが、運の悪さと人の優しさ、この世界の善と悪のバランスが非常に繊細で、心地よい緊張感が持続します。台詞もそんなに多くはありませんが、ウェンディを演じるミシェル・ウィリアムズの表情やしぐさからは、さまざまな感情が伝わってきます。どちらかというと、不幸な境遇ですし、最終的に希望が見えるかというと層でもありません。それでも、ウェンディの選んだ生き方は、孤独を抱えたまま、自立して生きる方向であり、それが観る側にささやかな希望をもたらします。人にやさしくできる人は、孤独を抱えている人なのかもしれません。とういうことは、みんなが優しい世界とはみんなが孤独ということなのでしょうか。。ウェンディの最後の表情をどう見るかによって、作品の印象が変わるかもしれませんが、私は本当に微妙だけれど、彼女の目に希望と勇気を感じました。

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