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No.245 |
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タイトル
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ホワイト・サンズ |
(原題)
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WHITE SANDS |
監督
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ロジャー・ドナルドソン |
脚本
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ダニエル・パイン |
キャスト
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ウィレム・デフォー、ミッキー・ローク、サミュエル・L・ジャクソン他 |
制作
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1992年/アメリカ |
ジャンル |
サスペンス |
上映時間
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101分 |
評価
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★★★ |
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<ストーリー>
ニュー・メキシコの荒野。平凡な保安官のレイ(ウィレム・デフォー)は、50万ドルの大金を手にしたままの不可解な死体を発見した。拳銃を握り締めた状態の死体は、他殺か自殺かすらもわからない。そして死体の身元を探り始めたレイはなぜかFBIの妨害をうける。被害者はFBIのおとり捜査官スペンサーだったのだ.....。
<コメント>
ニュー・メキシコの荒野に広がる純白の砂漠(=ホワイト・サンズ)を舞台に、ウィレム・デフォー、ミッキー・ローク、サミュエル・L・ジャクソンら、個性派俳優たち(3人とも好きな俳優です)が欲望をむき出しに騙しあいを繰り広げるサスペンス・ドラマ。監督は『バウンティ/愛と反乱の航海』(1984)、『スピーシーズ/種の起源』(1995)等のロジャー・ドナルドソン。
公開当時、サミュエル・L・ジャクソンは、スパイク・リー監督の『ジャングル・フィーバー』(1991)で同年のカンヌ国際映画祭・助演男優賞を受賞し、まだまだブレイクしたばかり。そのせいもあってか(実際、作中でも若いです)、やはり『プラトーン』(1986)や『最後の誘惑』(1988)等で存在感ある演技を見せたウィレム・デフォーと『ナイン・ハーフ』(1985)、『エンゼル・ハート』(1987)で俳優としての地位を確立していたミッキー・ロークの二人が主演しているというのがウリだったような気がします。ただ実際は、ミッキー・ロークは多少影が薄く(まあ役柄のせいもあると思いますが、注目され始め、勢いのあるサミュエル・L・ジャクソンに食われてます)、ウィレム・デフォーの演技が光っていますね。
主人公は正義感にあふれ、家族を大切にする保安官レイ。しかし、砂漠で起きた謎の殺人事件の犯人を捕らえるため、果敢におとり捜査を仕掛ける等、実は心の奥底に野性を感じさせます。この田舎町の一保安官が捜査を進めていくうちに、徐々に巨額の金や複雑な犯罪、人間関係に絡め取られて行く様を、デフォーが見事に演じています。デフォーにはもっとはじけた役を期待する方もいらっしゃるかもしれませんが、時折見せる目の輝きはかなり危ないです(笑)。サミュエル・L・ジャクソンのしたたかな演技もまだまだ初々しさが感じられていいですね。
脚本的には今から見ると驚くようなどんでん返しではありませんし、多少疑問の残る部分もありますが、サスペンスものを得意とする監督の演出はそつがなく、乾いた映像も合わせて見ごたえのあるドラマに仕上がっています。 |
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