No.286
タイトル
ユージュアル・サスペクツ
(原題)
THE USUAL SUSPECTS
監督
ブライアン・シンガー
脚本
クリストファー・マッカリー
キャスト
ガブリエル・バーン、ケヴィン・スペイシー、ベニチオ・デル・トロ他
制作
1995年/アメリカ
ジャンル サスペンス
上映時間
105分
評価
★★★★
<ストーリー>
コカイン取引現場で起きた貨物船の大爆発。27人が死亡し、大量のコカインと9100万ドルが消えた。捜査官クイヤン(チャズ・パルミンテリ)は、ただ1人無傷で生き残ったキント(ケヴィン・スペイシー)を尋問。キントは、事件を操っているのは伝説の大物ギャング、カイザー・ソゼであると主張するが.....。

<コメント>
ほとんどキャリアの無かったブライアン・シンガー監督と脚本家クリストファー・マッカリーが作り上げた傑作サスペンス・ミステリー。同年公開されたデヴィッド・フィンチャー監督の『セブン』と合わせて、その後大ブームとなる”猟奇殺人もの&どんでん返しもの”の方向性を決定付けた作品といっても過言ではないでしょう。
最初に観た時は、その脚本の面白さにはもちろん驚いたものの、キャスティング自体はパッとしないなあという印象でした。ケヴィンスペイシーとピート・ポスルスウェイトはいいとしても、ガブリエル・バーンはどこか頼りないし、マクナマスとホックニーを演じるスティーヴン・ボールドウィンとケヴィン・ポラックも地味だなと。ベニチオ・デル・トロが注目されるきっかけになったのは良かったですが、クイヤン刑事役のチャズ・パルミンテリも迫力不足な感じがしました。それでもこの入り組んだ脚本をすっきり見せることに成功しているのはすごい。結果が分かっていても繰り返しの鑑賞に堪えうるのはそういう演出の上手さだと思います。キャスティングに不満と言っても、やはりケヴィン・スペイシー(前述の『セブン』の犯人役でした)とピート・ポスルウェイトの”胡散臭さ”は秀逸。ぐいぐい作品を引っ張っていきます。ケヴィン・スペイシーは本作以降大ブレイクし、10年以上経った今もその勢いは衰えていません。ポスルウェイトは”コバヤシ”という日本人名なのも怪しくてインパクト強し、です。
こういった”謎の存在”が登場する作品の場合、結果的には実際にいたのかいなかったのかという2択になってしまいがちなんですが...練られてますねえ。ストーリーの細部まで理解していくと、突っ込みたくなるところもそれなりにありますが、とりあえずはスカッとだまされるのが正解。
ミステリーとしてーとして堪能したい方は、有名な研究サイト(http://www.geocities.jp/kobayashiporcelain/)がありますのでぜひご覧ください。間違っても先に見ないようにご注意。ちなみに当初から続編が作られると言う噂が耐えなかったですが、それも謎のままです。

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