No.50
タイトル
ウルガ
(原題)
URGA
監督
ニキータ・ミハルコフ
制作
1991年/フランス
ジャンル ドラマ
上映時間
119分
評価
★★★
<ストーリー>
ユーラシア大陸の奥深く、家族とともに暮ら遊牧民ゴンボ。彼は4人目の子供を望みながら国の政策もあって妻に拒否されたり、大草原の中で立ち往生していたロシア人のトラック運転手セルゲイを助けたり、いろんな苦悩や出会いの中で遊牧民として力強く生きていた。そんなある日ゴンボは妻に頼まれたものを買いに街に出る。そこでまた彼は様々な出会いや体験に遭遇するが.......。


<コメント>
『機械じかけのピアノのための未完成の戯曲』(1976)の独特なタッチが有名なニキータ・ミハルコフ監督の作品。ロシア人とモンゴル人の交流を通して、我々がどこから来たのか、何のために生きているのか等、様々な問題を投げ掛ける作品です。

冒頭からモンゴルの広大な草原を馬が疾走するというスケール感のある映像が流れ、好きな人はこれだけで引き込まれてしまうでしょう。全体的に色彩に派手さはありませんが、大地や風をうまく捉えた素朴な味わいの映像は一見の価値ありです。
ストーリー的には遊牧民ゴンボとその妻、及びゴンボとロシア人の運転手セルゲイ(とてもいい味出してます!)との交流のエピソードが中心となります。

それぞれ特に大きな展開もなくほのぼのとしたタッチで進んでいきますが、結構いろいろなテーマが盛り込まれているように思いました。それは”人間の愛とその営み”であったり、”祖国への思い”であったり、”我々はどこから来たのか”というようなことであったり、”何のために生きるのか”ということでもあります。それらのテーマが、あるときはわかりやすくセルゲイの言葉で語られたり、あるときは夫婦が淡々と日々の仕事をこなす映像で語られたりしています。
ただ、その時々にはいろんなメッセージを受け取ることが出来るのですが、どうも焦点がぼけてしまい、見終わった後には思ったほどの余韻はありませんでした。
また、ゴンボがあるものを買いに街に行き、そこでいろいろな経験をする場面があり、そのエピソードが多少コミカルに描かれているのですが、この辺りの演出もちょっとちぐはぐな感じがしました。

深くて青い空に白い月が浮かぶ幻想的な夜のシーン、セルゲイの注文でワルツが流れるシーン(個人的にワルツって本当に郷愁をさそう音楽だと思います)、全編に流れる荘厳な音楽等、印象に残る部分も多いだけにちょっと残念な感じでした。

なおこの作品はヴェネチア国際映画祭で「金の獅子賞」を受賞しています。アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされました。

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