No.300
タイトル
ティナ
(原題)
TINA:WHAT'S LOVE GOT TO DO WITH IT
監督
ブライアン・ギブソン
脚本
ケイト・ラニアー
キャスト
アンジェラ・バセット、ローレンス・フィッシュバーン他
制作
1993年/アメリカ
ジャンル ドラマ
上映時間
118分
評価
★★★
<ストーリー>
天性の素晴らしい歌声を持つアンナ・メイ(アンジェラ・バセット)は、カリスマ的な人気歌手のアイク・ターナー(ローレンス・フィッシュバーン)と出会い、恋に落ちる。アイクは彼女をティナと改名させ、二人はスター街道を順調に進むが、成功すればするほどアイクとティナの結婚生活は修羅場を迎える.....。

<コメント>
1960年代から数々のヒット曲を生み出して活躍した伝説のグループ”アイク&ターナー”。そのリード・シンガーとして圧倒的な人気を誇り、夫の暴力に耐え切れず別れるものの、80年代にはソロで大ヒットを飛ばし、グラミー賞4部門を獲得するに至る歌姫、ティナ・ターナー。彼女が相棒アイクに見出されてからソロとして成功をつかむまでの波乱万丈の物語を映画化した作品です。監督は『ポルターガイスト2』(1986)、『スティルクレイジー』(1998)のブライアン・ギブソン。

R&Bグループを成功させ、ティナを見出しながらも、暴力とドラッグによって人生を破綻させていくアイクをローレンス・フィッシュバーン、夫に傷つけられながらも歌を拠り所にし、自分の人生を真摯に追い求めるティナをアンジェラ・バセットが演じています。最後にはティナ本人の映像もあります。
ティナ・ターナーはそのハスキー・ボイスもさることながら、鍛え上げられた肉体と存在感も彼女の大きな魅力。アンジェラ・バセットはこの役を演じるにあたり相当身体を鍛えたそうですが、まさに素晴らしい肉体美を披露してくれます。こういう実在の人物を映画化した作品では、どう演じても本人に勝てないのはしょうがないところ。それでも、作品が進むにつれ、アンジェラの声、動き、存在が本物のティナに近づいていくのはすごい。ライブシーンはどれも熱演で、特に70年代にヒットしたCCRのカバー「プラウドメアリー」を歌うシーンは鳥肌ものでした。
それにしても彼女の人生は壮絶ですね。夫のアイクが暴君としてしか描かれてなく、そのあたりの真実はどうなんだろうと思いましたが。

オスカー候補になったアンジェラの演技に敬意を払いつつも、やはり最後にティナ本人の歌っている姿が出てきたときは涙が止まりませんでした。ティナはそれまでの苦労を微塵も感じさせない、本当に楽しそうな顔をして歌っています。戦い続けてきた黒人女性の魂の歌にはおそらく誰もかなわない。

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