No.366
タイトル
インプラント
(原題)
THEY
監督
ロバート・ハーモン
脚本
ブレンダ・ウィリアム・フッド
キャスト
ローラ・レーガン、マーク・ブルカス他
制作
2002年/アメリカ
ジャンル ホラー
上映時間
89分
評価

【 ストーリー 】
大学院で心理学を学ぶジュリア(ローラ・レーガン)は、幼なじみのビリーから突然呼び出される。ふたりは子供の頃、異様に夜を怖がるという経験があったもの同士。久しぶりに会ったビリーは恐怖におののき、やつれはて、手には奇妙な傷が出来ていた。そして彼は「ヤツらが戻ってきた」という謎の言葉を発して自殺してしまう.....。

【 コメント 】
ルトガー・ハウアーが殺人鬼役を熱演した『ヒッチャー』(1985)のロバート・ハーモン監督作品。日常に潜む”闇”の恐怖をあぶり出したサイコ・サスペンス風味のホラー映画。
ジョン・カーペンター監督の名作『They Live(ゼイリブ)』を思わせる原題、主人公ローラ・レーガンのキュートさ、スプラッタホラーには無い落ち着いた導入場面などなど、意外といけるかも?と期待させるのですが...何とも残念。

どぎつい描写をあえて抑え目にし、”闇”というありふれた(使い古された?)要素を元に新感覚のホラー映画を作ろうとしたのかもしれませんが、とにかく伏線の張り方が中途半端すぎ。サスペンス、心理学、トラウマ、妄想などなど、とりあえずこの手の映画に良くある要素がちらほらし、何となく面白くなりそうな気配はあるのですが、全てがうまくかみ合っていません。ストーリーは結果的に単純なので、得体の知れない闇の世界の存在、というシチュエーションに入り込めることが出来ればそれなりに楽しめるとは思いますが。途中までは、ひょっとしたら全てが主人公の妄想かも、とか、何かドラッグのようなものや、近しい人物のマインド・コントロールなど、薬物的、人為的などんでん返しもあるのかも、と思いながら見ていたのですが、ラストシーンに唖然。見方によっては怖いのですが、個人的にはダメでした。むしろちょっと笑ってしまった...。
本編を見て思ったのですが、テレビなり何なりで予告編を見てから本編を見た人はおそらく怒り心頭じゃないでしょうか。かといって、予告編で見せるべき”そそる”シーンが他にあるかというとそうでもない。かっこつけずにもっとド派手に作ればよかったのに。

数年前に日本のホラー映画が大ヒットし、アメリカ本国でもホラーを、ということであせって作った感は否めません。当時、”闇”をテーマにしたホラー映画が何本か作られましたから。どぎついのは嫌だけどとりあえずホラーを見たい気分のときにどうぞ。

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