No.189
タイトル
タンク・ガール
(原題)
TANK GIRL
監督
レイチェル・タラレイ
キャスト
ロリ・ペティ、ナオミ・ワッツ、アイス・T、マルコム・マクドウェル他
制作
1995年/アメリカ
ジャンル SFドラマ
上映時間
104分
評価
★★
<ストーリー>
2033年、巨大彗星の衝突により砂漠化してしまった地球では、水・電力公社の大悪党ケスリー(マルコム・マクドウェル)とミュータント集団リッパーズがわずかな水をめぐって昼夜争っていた。そんな荒れ果てた世界の中でも奔放に生きていたパンク少女レベッカ(ロリ・ペティ)だったが、その争いに巻き込まれてしまう.....。

<コメント>
最近は映画というメディアにおいても、確実にアニメが一分野として確立された感がありますが、それと時を同じくして、実写の中にアニメを滑り込ませたり、実写とアニメを組み合わせたりする作品も増えていますね。最近では『キル・ビル』や『キューティ・ハニー』等々。少し前の『ウェイキング・ライフ』(2001)等は実写ともアニメともカテゴライズできない新しさを感じさせる映像でした。本作では”今までに見たこともないような”というほどの斬新さはありませんが、実写の部分をよりアニメライクに映像化することにより、コミックっぽい”ノリ”を感じさせてくれます。
原作はイギリスでカルト的人気を博したアラン・マーティンとジェイミー・ヒューレットの同名コミック。舞台は2033年の近未来。巨大彗星の衝突で11年間も雨が降らず、壊滅状態に陥った地球です。
まあ、個人的にはオープニングにDEVOの『GIRL U WANT』のカバー曲が聴けるだけでOKなんですが。なかなか勢いがあってかっこよく仕上がっています。アメリカン・ポップテクノの先駆者だけあってアニメとの相性もばっちりです。やっぱりパンクはいいなあ。
主役を演じるロリ・ペティ(『ハートブルー』(1991)『プリティリーグ』(1992)等々)は、原作と比べるともう少し若くて元気のある(!失礼)人でも良かった気がしますが、ファッションやキャラクターとの相性は悪くないです。かわいい。ジェット・ガールを演じるナオミ・ワッツもいい味出していますね。これが『マルホランド・ドライブ』(2001)のナオミと気付かなかった人も多いことでしょう。悪役のボスに『時計じかけのオレンジ』(1971)のマルコム・マクドウェルを持ってきたところが秀逸。作品全体がビシッと締まりました。髪型やファッションからするとスティングでも良かったかも。似てます。謎の軍団”リッパーズ”の兵士を演じる俳優陣も面白いですね。誰が誰やら正確にはわかりませんが。後、イギー・ポップの怪演も忘れてはなりません。となかなか見所も多い作品なのですが、もともとパンクでハチャメチャなコミックが原作と言うこともあって、戦闘や殺人の場面が結構激しいのですが、そのあたり、コミックの中でファンタジーとして存在してる分にはあまり気になりませんが、やはり実写で見せられると中途半端に重い。まあしょうがないことなんですが。
全体的にポップ・パンクな感じは10代の女の子にはストレートに響くでしょうし、ジム・キャリーの『マスク』(1994)あたりのテイストやドタバタ具合が好きな方なら結構楽しめると思います。

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