No.244
タイトル
SFソードキル
(原題)
SWORDKILL
監督
J・ラリー・キャロル
脚本
ティム・カーネン
キャスト
藤岡弘、ジャネット・ジュリアン、チャールズ・ランプキン他
制作
1984年/アメリカ
ジャンル SFドラマ
上映時間
86分
評価
★★★
<ストーリー>
1552年、日本の武将タガ・ヨシミツ(藤岡弘)は敵に襲われ、妻チドリ(ミエコ・コバヤシ)を殺された上に自らも矢に射られ湖に転落する。やがて400年の時を経て、2人の男女が洞窟で氷漬けになっているヨシミツを発見。彼の身体はLAの研究所に運ばれ、リチャーズ博士(ジョン・カルヴィン)によって蘇生されるが.....。

<コメント>
日本で最も”侍魂”を感じさせる俳優・藤岡弘が400年の眠りから覚めて現代に蘇ったサムライを演じるSFドラマ。80年代に数々のSF/ホラー/サスペンス映画を世に送り出したエンパイア・ピクチャーズの第一弾作品。
”サムライ”を描いた映画というと、最近ではやはり『ラストサムライ』(2003)が思い浮かびますね。日本人の民族性や文化を好意的に描いたことも評判で、出演していた渡辺謙はアカデミー助演男優賞にもノミネートされました。しかし、本作はそれに先立つこと20年。日本人、というよりサムライに対してですが、なかなかちゃんと描いているあたり、好感が持てます。『ラストサムライ』より硬派な感じ。もちろん藤岡弘の熱演もあるでしょう。何せ本物の侍魂を持った人ですから。
400年の時を経て、さらに全く知らない国で蘇るというシチュエーションでは、よくあるタイムマシンもののように、主人公の素行を面白おかしく描くことも出来たはずです。実際、たまに冗談っぽい場面も出てくるのですが、全体的に真面目なトーン。これもいいですね。本当にちゃんとしたSFものを作ろうとしてたんでしょうね。その分、主人公が戦う相手も悪い奴らだけとはいかず(ほとんどはそうなのですが)、このあたりは好き嫌いが分かれるところかも。キャラクター的にサムライだけが一人歩きしているきらいがあるので、単純に勧善懲悪のヒーローものでもよかった気がしますが。もっとヒューマンドラマとして深みを持たせるのであれば、他にも日本人の登場人物が絡んで欲しかったです(実際何人か登場しますが、もっとリアリティのある人ね)。映像的なスケール感はいまひとつで、深夜放送のテレビドラマを見ているような気分になるのが残念。それでも突き抜けた奇抜な設定のもと、結構楽しめました。ただ、この作品を見て、アメリカ人が尊敬する日本人ってやっぱりサムライなのかなあとあらためて感じました。
ちなみにこの作品は、1985年パリ国際ファンタスティック&SF映画祭において批評家賞を受賞しました。

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