No.438
タイトル
サスペリア
(原題)
SUSPIRIA
監督
ダリオ・アルジェント
脚本
ダリオ・アルジェント他
キャスト
ジェシカ・ハーパー、アリダ・ヴァリ他他
制作
1977年/イタリア
ジャンル ホラー
上映時間
99分
評価
★★★★

【 ストーリー 】
ニューヨークからヨーロッパのバレエ学校にやってきたスージー(ジェシカ・ハーパー)。空港に降りた彼女は、激しい雷雨の中をタクシーで学校に向かう。学校に着くと、何かを叫んで森の中に消える女性を目撃する。その日はなぜか学校に入れず、翌日、あらためて行くと学校の生徒が何者かに殺されるという事件が発生していた ...。

【 コメント 】
イタリアのみならず、世界的に知られるホラー映画界の巨匠、ダリオ・アルジェント監督の出世作。伝統あるヨーロッパのバレエ学校で起こる惨劇を描いた物語。
子供の頃にテレビで観て以来、個人的にトラウマ映画となっています。当時のキャッチコピー”決して一人では見ないでください”は名作でした。

1970年代には『エクソシスト』(1974)を始め、強烈な視覚効果を伴うホラー映画が量産されましたが、その中でも異色かつ圧倒的な存在感を放つ作品です。
極彩色で彩られた映像、イタリアのプログレッシヴ・ロック・バンド「ゴブリン」の美しい音楽、観るものの痛覚を直接刺激するような音響効果、どれもセンスを感じさせます。冒頭、空港から出るときの自動ドアのアップと金切り音、出たとたんの豪雨、それだけでもう怖いっ。

当時のホラー映画は、雨や風と言った自然現象を非常にうまく使っているのがポイントだと思います。『オーメン』(1976)なんかでも、神父さんが教会に戻る場面では、強風と暗い雲だけで逃れることの出来ない恐怖を演出していました。本作では他にも、レンガ作りのバレエ学校が雨に濡れている様子が血を連想させたり、同じ場面でも照明の使い方が変わったり、とにかく恐怖を演出する仕掛けが至る所にあります。
さらにそれを増幅するのが音楽。『エクソシスト』+マイク・オールドフィールドの組み合わせもそうですが、ホラー映画には繊細で美しい音楽、と言う図式は70年代に確立されました。
主演はアメリカ人ですが、ヨーロッパを舞台として、ホラーにファンタジーの要素を織り込み、独特の世界観を作り上げています。

ちなみに日本では続編『サスペリアPART2』として上映された作品は、ダリオ・アルジェントが本作の2年前に作っていた作品で、内容的には全く連続性のないサスペンス作品です。これはこれでよく出来ていますが、いずれもホラー映画が好きな方にはオススメですが、非常に刺激の強い描写も多々含まれますので、苦手な方はご注意ください。

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