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タイトル
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スポーン |
(原題)
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SPAWN |
監督
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マーク・A・Z・ディッペ |
脚本
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アラン・マッケルロイ |
キャスト
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マイケル・J・ホワイト、ジョン・レグイザモ他 |
制作
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1997年/アメリカ |
ジャンル |
アクション |
上映時間
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98分 |
評価
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★★★ |
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【 ストーリー 】
CIAの特殊工作員のアル・シモンズ(マイケル・J・ホワイト)は、世界平和のためと信じて、上司であるジェイソン・ウィン(マーティン・シーン)の命令を忠実に実行していたが、やがてウィンが私利私欲のために動いていることを知り、辞職を願い出る。そんな折、闇の支配者にして地獄の王であるマレボルギアは、人類との最終戦争のための指揮官としてシモンズに目をつけ、ウィンと取引を行う ...。
【 コメント 】
アメリカのコミックアーティストで、『バットマン』や『スパイダーマン』などを手がけたトッド・マクファーレン原作の漫画を映画化した作品。
もともと、米国コミック界の版権ビジネスの主体が出版社になっていることで、アーティストにお金が入らない状況に不満を感じたマクファーレンが、自らビジネスを始めることを決意、そして生まれたのが『スポーン』。なので、最初からキャラクターのフィギュアやトレーディングカードなどのグッズ製作&販売を目論んでいたようです。このあたりの儲け主義が批判される一方、彼が生み出すダークな世界観とキャラクターは熱狂的なファンを生み出しています。
本作の主人公で元CIA工作員のアル・シモンズも、上司の命ずるまま世界秩序安定のためと信じて各国の要人暗殺などを行っていたに従事していた人物。やがてその上司が自らの欲望のために動いていることを知り、反旗を翻すのですが、それが元で殺されてしまいます。そして地獄に落ちたシモンズは最愛の妻にもう一度会いたいがために、人類を滅亡される指揮官になるという契約を結び、やがて人間界と悪魔の世界との狭間で悩み苦しみながら戦いを続けると言う設定。デビルマンっぽい感じもしないではないですが。
映画は、特撮技術者であったマーク・A・Z・ディッペ監督が原作のダークな世界観そのまま実写化。全編にわたってCGがふんだんに使われています。特徴的なマントの描き方や炎の描写など、印象的なシーンもたくさんあります。そしてこういうヒーローもので重要なのが悪役。本作では、『ムーラン・ルージュ』(2001)や『ハプニング』(2008)などで地味ながら印象的な役を演じたジョン・レグイザモがまさかのお下劣巨漢役。CG+彼の体当たりの演技がかなりいい味出してます。悪魔の親玉がフルCGなだけに彼の存在が貴重。
ただし、ストーリー的には、中途半端な復讐劇といった感じでもうひとひねり&盛り上がりが欲しいところです。サントラは一聴の価値あり。
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