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タイトル
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まぼろし |
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(原題)
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SOUS LE SABLE |
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監督
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フランソワ・オゾン |
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脚本
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フランソワ・オゾン他 |
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キャスト
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シャーロット・ランプリング、ブリュノ・クレメール他 |
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制作
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2001年/フランス |
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ドラマ |
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上映時間
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95分 |
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評価
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★★★★ |
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【 ストーリー 】
マリー(シャーロット・ランプリング)とジャン(ブリュノ・クレメール)の夫婦は、フランス南西部のランド地方にヴァカンスにやってきた。この夏を二人でゆっくり過ごすはずだったが、二人で浜辺に出かけた時、夫ジャンは忽然と姿を消してしまう。不安になったマリーは捜索を依頼するが、警察の捜査でも夫の行方は分からず...。
【 コメント 】
『8人の女たち』(2002)で、国際的な評価も高まったフランスの鬼才、フランソワ・オゾン監督2001年の作品。往年の名女優シャーロット・ランプリングの魅力を存分に生かし、それまでのオゾン監督の作品と比べると、”死”をテーマに、謎解きだけに終わらない、大人のミステリーに仕上がっています。
それなりに年数を経た夫婦の関係というのは、ひょっとしたらある種の永遠性を感じさせるのかもしれません。最近では”熟年離婚”などの言葉もあるように、年数を経たからこそ、仕事への、あるいは子供への責任を終えたがゆえに訪れる別れもあります。しかしながら、基本的には一生を添い遂げる、という前提の人間関係において、どちらかが最期の時を迎えるまではおのずと二人の時間が続くということにあまり疑問は持たないかもしれません。だからこそ、シャーロット・ランプリング演じるマリーのように、突然、生涯の伴侶がいなくなってしまったときの喪失感はそうそう受けいられるものではないのでしょう。しかも、本作では原因がわかりません。やり場のない悲しみや怒りは己の心の奥底に抱えざるを得ません。
長い時間をかければ、相手の”死”ないしは”消失”を受け入れることも出来るかもしれませんが、それは長くつらい作業です。そこでマリーは、”受け入れない”という選択をします。私たちが、目に見えるものや目に見える人とともにしか生きていないとしたらそれは人間の傲慢というものでしょう。ひょっとしたら、マリーはそのままでも一生を終えることが出来たのかもしれませんが、そこにさらに覆いかぶさってくる過酷な現実の波。
フランソワ・オゾン監督は、マリーの心情を、彼女の顔のアップ、木漏れ日に見え隠れする表情など、さまざまな映像的手法を駆使して、まるで波打ち際にて洗われる、たよりない砂のように繊細に描いています。ラストシーン、すべてを受け入れたかのように見えたマリーですが、その心はすでにこの世界にはなかったのかもしれません。
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